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旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

日向見薬師堂

2008年11月08日 | 旅 歴史
 今日は中之条町大字四万にある日向見薬師堂を取り上げてみます。
 日向見にある薬師堂は国の重要文化財です。慶長3年(1598)に建立された、室町時代の建築様式を残す建物です。
 美しい茅ぶき屋根の薬師堂は、全国でも珍しい和洋と禅宗様式の折衷建築です。一重の寄せ棟造りで屋根を茅葺きとしています。
 正面、側面ともに三間です。前方二間は外陣、後方一間は内陣として、その境に格子戸をはめこんでいます。
 方一間の鏡天井を支える内部架構の出組や桝の形、木鼻の絵文様、渦巻きの形などが室町時代の特徴を表しています。
 薬師堂の前にあるお籠堂は町指定の重要文化財で慶長19年(1614)に建てられたそうです。湯治客が病気を治すために定められた日数をここで籠もってお祈りなどしたそうです。