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旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

小諸駅の西よりにある布引観音です。

2006年09月11日 | 旅 歴史
 牛に引かれて善光寺参りの伝説で知られる布引山釈尊寺つまり布引観音は行基創建の天台宗の名刹です。断崖絶壁にかかる観音堂に安置されているのが、牛に化身して強欲な婆さまを善光寺に連れていき改悛させたといういわれがあります。行くまでは少し大変ですが、宮殿から眼下には千曲川が流れ、城下町小諸や浅間山も一望できます。布引山の切り立った中腹にある朱塗りの観音堂には宮殿があります。ここは国の重要文化財に指定されています。断崖絶壁にある観音堂は、実際に行くと、すごい所に建てられています。天文17年(1548)、武田信玄が楽厳寺入道、布下仁兵衛を攻めたときに兵火にかかって消失したのを、弘治2年(1556)望月城主であった滋野左衛門左が再建しました。その後も享保8年(1723)に再び野火のために炎上したそうです。 現在ある伽藍の多くは、小諸城主牧野周防守康明によって再建されたものです。観音堂内にある「宮殿(くうでん)」は国の重要文化財に、また「白山社社殿」は県宝に指定されています。