最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

ブログを止めていた理由

2009-02-20 23:04:48 | Weblog
ブログを止めていた理由

この2年・・、診療の合い間に、自身の診療を纏めて、歯科専門誌(クイントエッセンス・デンタル・インプラントロジーに5編、デンタルダイヤモンドに7編、歯科評論に1編)に合計13編もの臨床論文を掲載し、さらに、2007年・10月に、砂書房から『審美領域のインプラント治療を考える』という本を出版する事ができた。これらは、本当に大変でした! 寝れない日々が続いたり、朝5時に起きて、論文を読んだり・・土日も朝から図書館に通ったり・・・。
その結果は、チョッとは嬉しかったですが、自分の診療に対する反省や欠点や間違いに気づかされて、恥ずかしいと・・で、真面目に取り組もうとすればするほど、出来ない自分に気が付きました。

そんな日々に、ブログの中で、自分を大きく見せたり、患者さんに対して、自慢している自分自身が嫌になってしまったのです。(まだ、カッコつけてるけど・・・)

もっと、正直に言うと、臨床論文や本に掲載した治療例や症例報告は、無論、上手く行った医療ですが、その反面、上手く行かなかった事や、患者さんに失望を与えた事もあったのです。特に‘審美’という目標には、患者さん固有の骨や歯肉の状況から、当然、限界があり・・・歯を失った原因をそのままで・・・感染があったり・・喫煙があったり・・・私の勉強不足も、その一旦だったこともありました。

若い歯科医や、インプラント治療の経験の浅い医師に対して、講演や講義を通じて、私の経験や治療例を伝える事は、大切な事ですし、意味もあると思います。が、このブログを読んでくれる一般の人には、コマーシャルでしかないと考えていたのです。

ただ、今は、これまでの意味合いも含めても、少しでも、若い歯科医や、迷っている患者さんにも、一つの意見やセカンドオピニオンとしてでも役に立てる歯科医でありたいと思っています。(まだまだ、出来ない事も沢山ありますが、頑張ります)

PS これが、砂書房から出版した、『審美領域におけるインプラント治療を考える』という、私の愚書です。興味のある歯科医の先生にはご一読戴き、ご批判やご指導頂ければ幸いです。