最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

前歯への審美的インプラントをご希望の患者さんへ。

2006-03-15 10:43:06 | Weblog
この数ヶ月、‘やりがいのある’(難しい!)患者さんばかりを診ている。インプラントでは前歯の骨移植を行なう患者さん、骨が薄く大掛かりな外科を必要とする人。あるいは、全ての歯を仮歯にしたり。審美治療では新幹線で通医院さえている方。等、私や当院を選んで頂き光栄なのです。
その反面、キャンセルや日程の変更が多く、私を含めスタッフの心のゆとりが無い日々です。本当は、この一ヶ月、詳しくはお知らせ出来ないのですが、今、本を書いていて(恋愛小説ではございません、歯科治療の専門書です)、原稿の締め切りが迫っていてるのです。
でもって、土曜日曜は、相変わらず無く!学会や講演、当院での研修を含め忙しくしています。

骨移植や歯肉の移植や今年になって多く、特に前歯へのインプラント治療にかかわる手術の依頼が多いように思います。
そんな患者さんの為に、ちょっとアドバイスを。
1.歯を抜くと支えていた骨は痩せて治るので、インプラントを行なう時期や手技を選ばなくてはなりません。(抜いて、そのまま放置すると半分以上の骨はなくなってしまいます)
2.前歯の骨は、とても薄い場合があるので、骨の補填が必要な場合があります。
3.女性に多いのですが、歯肉が薄い人は、歯肉が痩せてしまう事があるので、歯肉の移植が必要な場合があります。
4 歯と歯の間の歯冠乳頭と呼ばれる三角形の歯肉を再生する事は可能です。が、その為には、インプラントを植える位置や角度やご自身の歯との間隔がとても重要です。
  正確な診断とピンポイントでのインプラントの埋入技術が必要です。
5 審美的なインプラントの為には、外科の手技だけでなく、細かなセラミックの手技や知識も必要です。
6 インプラント治療をされている先生は沢山います。が、前歯へのインプラントが出来る先生は少ないのです。(骨の移植や歯肉の移植のテクニックを行なえる先生は少ないという事)

患者さんご自身のご希望や要望を、主治医の先生に細かく伝え、その主治医の先生が‘実際に前歯のインプラントをしたことがあるのか’や‘主治医の先生の治療結果’を見せてもらった方が確実だとおもいます。
―本当に前歯へのインプラントは難しい―という事を知って頂ければ幸いです。

PS 写真のように周囲の歯肉や形態と理想的に調和させるように手術することが大切です!!