CS向上を重要視する傾向が高まっている昨今、様々な企業でモニタリングが行われています。
私も、もう1年以上も前のことですが、大丸のファッションブランド「ソフール」のモニター会議に参加したことがあります。
その年の秋・冬向けの発表を前に、夏に開催されたものに参加したのですが、ワンピースに、スーツスタイル、コートなど、様々なものに袖を通し、その感想を求められました。
秋・冬のトレンドや、どのようにして商品化されていくのか、そしてどの商品が実際に店頭に並ぶのかということに強く興味があった私は、その一日をとても楽しく過ごしました。
さて、このような傾向は住宅業界にも広まってきており、今年はトステムに始まり、INAXでも発表前の商品について意見を求められる機会がありました。
そして先日、春の新商品の案内と、まだ決定していない内容について意見を聞きたいと、YKKAPの担当者の方がお見えになりました。
YKKAP春の新商品として、吹抜け用の新感覚の窓がラインナップされるそうですが、そんな話を伺っているときに、過去の失敗談を思い出しました。
それはもう5年以上も前の話です。
吹抜け部分にとられた窓を「こんな感じ」といったスケッチを描いて仕様書に挟んでいました。
ところが完成後、現場へ行くと、何かがおかしいのです。
何か垢抜けないというか、むしろ無い方がマシなのでは?!とさえ思うほど、空間のイメージを損なっていました。
原因は、「ツマミ」です。
そのスケッチには、「ツマミ」について何の指示もしていませんでした。
このことがあって、私は初めて「ハンドル」メーカーについて調べるようになりました。
建売住宅では、たった一つの「ハンドル」にコストをかけるわけにはいきませんが、低価格なものでも、素敵なものはたくさんあります。
家具の最後の仕上げは、「ハンドル・ツマミ」にかかっている。といっても過言ではないと思います。
そういえば、最近購入した鏡台も、最終的に購入の決め手となったのが「ツマミ」でした。
それから、例えば内部ドアの場合も、ハンドルが数種類の中から選択できるシステムも整ってきています。クロームメッキ仕上げのもの。ツヤ消し仕上げのもの。台座が円座のもの・・・。
システムキッチンや洗面化粧台、クローゼットなど収納部分の扉からは、把手が消える傾向があります。
「ツマミ」は家具を構成する上で、強烈な影響と、印象を与える存在なのかも知れません。
建築・家具金物メーカーのスガツネ工業は、「ツマミ・ハンドル王国」と題されたサイトを運営されています。商品の写真を見ようとクリックしてから、内容が確認できるまで、少し時間がかかるので、待ちきれない感がありますが、お時間の許す時にぜひ、ご覧ください。とても素敵な商品たちにうっとりしてしまいます。
その他、ドアハンドルで有名な建築資材メーカーユニオンについて取り上げた過去の記事は、こちら→2005年8月30日 デザインの価値
私も、もう1年以上も前のことですが、大丸のファッションブランド「ソフール」のモニター会議に参加したことがあります。
その年の秋・冬向けの発表を前に、夏に開催されたものに参加したのですが、ワンピースに、スーツスタイル、コートなど、様々なものに袖を通し、その感想を求められました。
秋・冬のトレンドや、どのようにして商品化されていくのか、そしてどの商品が実際に店頭に並ぶのかということに強く興味があった私は、その一日をとても楽しく過ごしました。
さて、このような傾向は住宅業界にも広まってきており、今年はトステムに始まり、INAXでも発表前の商品について意見を求められる機会がありました。
そして先日、春の新商品の案内と、まだ決定していない内容について意見を聞きたいと、YKKAPの担当者の方がお見えになりました。
YKKAP春の新商品として、吹抜け用の新感覚の窓がラインナップされるそうですが、そんな話を伺っているときに、過去の失敗談を思い出しました。
それはもう5年以上も前の話です。
吹抜け部分にとられた窓を「こんな感じ」といったスケッチを描いて仕様書に挟んでいました。
ところが完成後、現場へ行くと、何かがおかしいのです。
何か垢抜けないというか、むしろ無い方がマシなのでは?!とさえ思うほど、空間のイメージを損なっていました。
原因は、「ツマミ」です。
そのスケッチには、「ツマミ」について何の指示もしていませんでした。
このことがあって、私は初めて「ハンドル」メーカーについて調べるようになりました。
建売住宅では、たった一つの「ハンドル」にコストをかけるわけにはいきませんが、低価格なものでも、素敵なものはたくさんあります。
家具の最後の仕上げは、「ハンドル・ツマミ」にかかっている。といっても過言ではないと思います。
そういえば、最近購入した鏡台も、最終的に購入の決め手となったのが「ツマミ」でした。
それから、例えば内部ドアの場合も、ハンドルが数種類の中から選択できるシステムも整ってきています。クロームメッキ仕上げのもの。ツヤ消し仕上げのもの。台座が円座のもの・・・。
システムキッチンや洗面化粧台、クローゼットなど収納部分の扉からは、把手が消える傾向があります。
「ツマミ」は家具を構成する上で、強烈な影響と、印象を与える存在なのかも知れません。
建築・家具金物メーカーのスガツネ工業は、「ツマミ・ハンドル王国」と題されたサイトを運営されています。商品の写真を見ようとクリックしてから、内容が確認できるまで、少し時間がかかるので、待ちきれない感がありますが、お時間の許す時にぜひ、ご覧ください。とても素敵な商品たちにうっとりしてしまいます。
その他、ドアハンドルで有名な建築資材メーカーユニオンについて取り上げた過去の記事は、こちら→2005年8月30日 デザインの価値
陶製のものをお土産代わりに買ってきました(笑)
ツマミを換えると表情が随分と異なりますよね。
私の自宅は、父の病気を機に(現在は元気に働いています)寝室が和室から洋室に変わりました。
布団からベッドでの生活に変えるためです。
そこで、襖の取っ手として私が提案したのが、一番上の写真の左上から3番目のようなタイプのもの。
母は、最初かなり嫌そうでしたが、完成後とても気に入り、その後1Fの和室(準和風なのですが・・・苦笑)にも採用していました。
施工に少し手間がかかるせいか、襖屋さんにはかなり嫌がられましたが、和のテイストを残しつつも洋室に生まれ変わった寝室になりました。
ところでさぶさんは、あちこちのステキなものをたくさんご覧になっているようで・・・。とても羨ましいです。機会があればまたお話聞かせてくださいね。