水沢司法書士・行政書士事務所

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過払金返還請求で思うこと(2)

2007年07月05日 | Weblog
最近の過払金返還請求で思うことを再び。

以前どこかの大手金融業者の担当者と話したとき、担当者は、

「今うちの会社は月2000万円以上の過払金を返還している。年2億円以上の赤字で相当厳しい。」

というようなことを言っていました。

月2000万円という数字が全国規模の金融業者で多いのか少ないのかはともかく、また担当者の言っている数字が本当なのかも分からないですが、それだけ全国の消費者が立ち上がっているということですね。

ただ、グレーゾーン金利問題が世間で騒がれ始め、過払金返還請求ができる消費者に取っては追い風になりましたが、過払金が発生しない消費者(利息制限法に引き直してもなお借入金が残る方)に取っては逆風にならないだろうか、なんてことを少し心配していました。

以前から、「将来利息を付けなきゃ和解しない」なんていう業者も少なからずありましたが、ここのところ大手金融業者レベルでも、そのように、完済するまでの利息も併せて請求してくるケースが目立つようになってきているようです。

理由は、「こっち(業者)は過払金に利息を付けて返してるんだから、請求できる相手(消費者)から利息を請求しなきゃ会社が潰れちまう」と言ったもののようです。

完済するまでの利息(将来利息)も支払うという和解をしてしまえば、弁護士や司法書士に債務整理を依頼する意味がなくなってしまいます。利息が払えなくなったから、弁護士や司法書士に債務整理を依頼しているのですから。
何とか将来利息をつけずに解決する方法を見つけなければなりません。
一方、業者は、「将来利息を付けなければ和解しない」・・・、頭の痛いところです。



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