水沢司法書士・行政書士事務所

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破産管財事件、あれこれ・・。

2008年12月19日 | Weblog
某裁判所へ申し立てている個人の破産手続開始事件(管財事件)から問題です。

手続開始決定時の資産はおよそ300万円。負債は1000万円以上です。
資産の内訳は、現金95万円、預貯金65万円、社内積立金20万円、退職金見込額8分の1の額金120万円。
これとは別に、破産申立時に30万円の予納金を納めています。

現金95万円は自由財産として扱い、
申立後、破産管財人に、100万円、55万円を積み立てました。

さて、残りいくらを積み立てなければならないでしょうか。

A:300万-95万-100万-55万=50万円
B:300万-95万-30万-100万-55万=20万円

答えは、・・・・です。
理論的に考えると、やはりAだけど?
本件では、・・・・となりました。

この答えが一般的か分からないので、とりあえず答えを伏せました。
そのうち公開します。
そういう案件もあった、といった具合でお考え頂ければ、と。

ちなみに、自由財産拡張の申立をするよう指示されました。
自由財産とは破産財団に属せず、破産者が自由に使用管理処分できる財産のことをいいます。破産法では、自由財産として99万円の金銭が定められていますが、、、。

具体的書式が見つからず、破産者の生活の状況等を考慮して自由財産拡張を認めるか事案毎に裁判所が判断する、ということなので、A4・3枚にわたり生活の窮状を訴えました。
が、管財人より、「生活に必要なので拡張して下さい」との1枚ぺらで良いのに、まあいいけど、とのお言葉でした。
管財事件はやっぱり何かと大変です。

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12月の仕事

2008年12月12日 | Weblog

例年12月になると、飛び込みの依頼が増えます。
昨年までは債務整理の依頼が多かったと記憶していますが、今年は債務整理の依頼は少なく、民事的な問題の依頼が多くなっています。

金銭の貸し借り・未払売掛金・損害賠償の問題、会社の懲戒処分をめぐる問題、男女間をめぐる問題、、、。

その他にも係属中の裁判、破産・民事再生などの事件、不動産・会社の登記、許認可、遺言・成年後見などの依頼に加え、司法書士会などの会務、無料相談会への出張、成年後見人名簿更新のための必修研修などと、結構忙しい(ような忙しくないような)生活を送っています。

その中で、先日、被成年後見人が入院している施設・病院を2カ所めぐってきました。2ヶ月に1度をめどに行っています。これも大事な仕事です。

成年後見人が付くくらいですから、私の顔を覚えている方は受任中5人のうち1人しかいません。そのお一人も本当に覚えているかは分かりませんが。

ご本人たちにとっては、私は「見たこともない他人」なので、こちらが話しかけないと会話になりません。会話といっても、不審そうに「はい」「いいえ」と答えるのみで会話が弾むことはなく、ましてや会話すらできない方もいます。

周りには、大きな声で童謡を歌い続ける方、何かに怒り続けている方、助けて助けてと叫ぶ方、、。スーツを着ている人間が珍しいのか、入居されている方は一斉に私の方を見ます。大きな声で話しかけてきて突然泣き出す方もいます。

一通り被後見人と会話をし、帰ろうとエレベーターを待っているときのこと、突然見知らぬおじいさんに怒鳴られました。
「ここは食堂だ!土足で入ってくるな!このバカ野郎!!」
「名前を名乗れ!二度と来るんじゃねえぞ!!」

土足禁止といわれたので、一瞬焦りましたが、内履きに履き替えるような所ではありません。やむを得ず、そのまま、エレベータを待ち続けましたが、こういう施設のエレベーターは非常に遅い(笑)。
おじいさまのお怒りはさらにエスカレートし、こちらとしても段々腹が立ってきましたが、ぐっとこらえ、数分(!)待ってようやくエレベーターに乗り込むことができました。

二度と来るなって、、、、。

施設に行ったあとは、色んなことをあれこれ考え、気持ちが沈みます。

そういえば、酒類販売業免許申請の話が来てたな、、、税務署へ申請するようだから、税理士さんの職域じゃないかな、どうやって調べようか、あれもやらなきゃ、ああ、あれもやらなきゃ等と思いながら、事務所に戻りました。