桜燕館 -さくらつばめの気まぐれブログ-

日々の雑感と、たま~の旅日記。

センチメンタル・ジャーニー ~高松・琴平~ vol. 9

2018-05-06 | センチメンタル・ジャーニー ~高松・琴平~

琴電琴平 1143 -【高松琴平電気鉄道琴平線】- 1238 瓦町

高松から琴平まではことでんに乗りましたが、琴平からの帰りはJRを利用するのも悪くない。
‥‥が、せっかくことでんの一日フリーきっぷを買ったし、琴平駅から出る次のJRの電車は多度津行きで、乗り換えないと高松まで戻れないし、ここはおとなしく、ことでんで引き返すことに。

そんな訳で、終点・高松築港の2つ手前、瓦町駅で下車。



瓦町の駅名標、琴平線のりばバージョン。

ことでんには琴平線のほか、志度線、長尾線があります。
その3路線が、この瓦町駅から放射線状に延びています。

この3路線はもともと、琴平線は琴平電鉄、志度線が東讃電気軌道(のちに四国水力電気を経て讃岐電鉄に経営引き継ぎ)、長尾線が高松電気軌道という、それぞれ別の会社でしたが、1943年に3つの会社が合併し、高松琴平電気鉄道が発足しました。
戦時中には、こうした私鉄会社の合併が、全国各地で行われています。

また、かつては琴平線と長尾線のホームに挟まれるように志度線のホームがありましたが、1994年に瓦町駅の駅ビル建設工事が始まると同時に、志度線のホームが移設され、線路も分断されました。
現在は琴平線・長尾線のホームが並び、志度線についてはやや離れた場所にあります。



そんな訳で、動く歩道、登場。
この先、右に曲がったところに、動く歩道がもう1本あります。

志度線とほか2線とを結ぶ連絡通路は2階にあり、下は道路が通っています。



長尾線は右。
志度線は動く歩道に乗って、まっすぐ。

連絡通路を経て、志度線のりばに到着。
間に道路を挟んでいるためか、志度線のりば側にも改札口が設けられています。

乗車口は離れていても改札外乗り換えではないため、琴平線・長尾線と志度線との乗り換えでも改札を通る必要はなく、志度線のりばの改札口から琴平線・長尾線のりばへ向かうこともできます。



瓦町の駅名標、志度線のりばバージョン。
志度線のラインカラーは、ローズピンク。



志度線のホームに停車中の、高松琴平電気鉄道600形電車
こちらは、もともと名古屋市営地下鉄名城線で走っていた1800形電車(1974年製造)を、1999年に譲り受けたもの、とのこと。

なお、ことでんは琴平線こそ終点の琴電琴平まで日中は30分に1本(途中の一宮までは15分に1本)ですが、志度線や長尾線は終点の琴電志度や長尾まで日中でも20分に1本運行されています。
高松自体がそれなりに大きな都市だし、琴平線を除けば路線の総延長が15kmに満たないなどコンパクトだから、それなりのフリークエンシーサービスを実現できているのかも。

瓦町 1246 -【高松琴平電気鉄道志度線】- 1320 琴電志度

高松と志度の間には、ことでんのほか、JR高徳線も走っています。
本数はことでんの方が多い一方、所要時間や運賃の面ではJRに軍配が上がります。

ことでんの車両は、すべてロングシート(窓を背にして座るタイプの座席)。
また、琴平線で乗った1080形電車と異なり、この600形電車は運転室のすぐ後ろに座席がなく、ドアを挟むため、座ったままで"かぶりつき"をすることもできません。

なので、最初は適当に見つけた座席に腰掛けていたのですが、
折角なので‥‥ということで、数駅進んだところで立ち上がり、運転室のすぐ後ろのスペースから、前方の景色を眺めていました。
‥‥席から立ち上がったのは他にも理由がありますが、長文になりそうなので割愛します。

ことでんの3路線のうち、琴平線は高松から南西方向、長尾線は南東方向と、それぞれ内陸部へと向かっていきますが、志度線は高松から東、瀬戸内海沿岸に延びています。
もっとも、実際には屋島や庵治半島の付け根の部分を通るので、瀬戸内海はほとんど見えませんが。



それでも、塩屋駅を過ぎたところで、海が見えてきます。
写真は、房前(ふさざき)駅を出たあたり。



海をすぐ傍を、電車は走ります。



正面に見えるのは、小豆島‥‥か?
もちろん、手前の濃い方じゃなくて、向こう側の薄い方ですが。



手前側に見えるのは、さぬき市の小串岬。
この辺りは志度湾といい、瀬戸内海から海岸線が内陸部へ大きく入り込んでいます。



さて、琴電志度駅に到着。

琴電志度駅の駅舎。

琴電志度駅では、到着する電車と同時刻に出発する電車があります。
それは、事前に時刻表で調べていたので、把握済み。

なので、電車が到着するのを待って、反対方向に別の電車が出発するのだとばかり思っていました。
まさか、到着したばかりの電車が、そのまま引き返してゆくとは‥‥ことでん、恐るべし。

この様子だと、琴電志度駅で停車中の電車を撮る余裕は無い。
駅に戻ってくるのは、次の電車の到着間際で大丈夫。

‥‥ということで。



琴電志度駅からほど近い場所にある、JR高徳線の志度駅へ。

時刻表を見ると‥‥あれ?
‥‥次の列車、意外とすぐに来るじゃん。

ということで、琴電志度からことでんで引き返す予定を、急遽変更。
志度駅の自動券売機で、きっぷを買い‥‥。



志度駅の駅名標をしっかり撮影。

ことでん同様、JR四国でも駅番号(駅ナンバリング)が導入済み。
ちなみに、九州では西日本鉄道が駅ナンバリングを導入済みですが、JR九州は未導入です。



志度町は平賀源内生誕の地。
江戸時代中期、多方面で活躍した人物で、土用の丑の日にウナギを食べる風習が広まったのも彼が発祥である、ともいわれています。

歴史の教科書に出てきたのは覚えているけれど、具体的に何をした人物かまでは覚えてない。
解体新書を清書した杉田玄白と親交があった、というのだけは、なぜか覚えているけども。



志度駅3番のりばに停車中の、JR四国1500形気動車
私がホームに着いたときには既に入線していましたが、特急の追い抜き待ちのため発車までには少し時間があり、列車の写真を撮ることができました。

ところでこの列車、行先は"徳島"です。
ことでんで瓦町まで引き返す予定を変更したというのに、ことでんと並行する高松方面ではなく、逆方向の徳島方面の列車に乗り込む。

‥‥乗り間違いではありませんので、念のため。



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