あの車両を訪ねて

全国の保存・放置車両を訪ねています。

高千穂鉄道TR-101、202/高千穂駅

2019-01-08 | 宮崎県


さて、高千穂鉄道沿線の保存車を巡る旅もいよいよ最後の物件となります。

高千穂鉄道の終着駅、高千穂駅。車庫も併設され、同線の要となっていたこの駅は、現在も「高千穂あまてらす鉄道」の手によって生きた状態で残されています。

そして、その構内にて保管されている車両たち、こちらが今回ご紹介するTR-101、202です。



高千穂あまてらす鉄道は、高千穂鉄道高千穂線の運転再開を目指して設立された組織です。当初は延岡までの再開を目指していましたが、現在は天岩戸駅を越えて高千穂橋梁までの区間を鉄道公園とするべく、スーパーカートの運行やTR-202の動態保存等をしています。



まずはTR-101から。

TR-100形は、高千穂鉄道開業時に用意された車両の一つです。TR-101~105の5両が新潟鐵工所で製造されました。三セク向け軽快気動車シリーズであるNDCに分類される車両で、JR西日本キハ120形や松浦鉄道MR-100形と同形だそうです。ライトの位置はこの形式のみのオリジナルですね。



TR-101は車内も公開されています。車庫内なので暗いですが、車体中間部がクロスシート、車端部がロングシートのセミクロスシートですね。
TR-101以外の4両ですが、102、103は解体され、104、105は前記事でご紹介した「TR列車の宿」で利用されています。



左側にいるのは、TR-202です。

TR-200形は、TR-100形と共に開業時に用意された形式です。201、202の2両が製造され、その内の202が現在もこちらで保管されています。しかも、202は運転体験用に動態保存されており、実際に動く姿を見ることができる日もあるそうです。要リベンジですね。

ちなみに、201はと言うと、なんと!阿佐海岸鉄道に譲渡され、ASA-300形ASA-301として現役で活躍しています。こちらにもいつか会いに行きたいところ。



TR-202の検査表記。最終検査は2005年4月…いまから14年も前ですね。西鉄テクノサービスは、西鉄の車両の検査等を行っている会社ですが、外注していたんですね。三セクあるあるですが。
ところで、形式がTR-100になってるのは何故でしょうか。。。笑

ゆっくりと車両の各部分を記録し、堪能したところで車庫を後にしました。

役目を突如奪われたこれらの車両ですが、それから14年が経った今でも人々から親しまれているこれらの車両たち。
今度来ることがあれば、是非動いてる姿を見てみたいところです。

〈物件データ〉
設置場所:宮崎県高千穂町 高千穂駅構内
公開時間:9時25分~15時25分(時期による、また雨天時等は休園)

撮影データ:2018年12月17日10時半頃

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