引き続き、加悦SL広場の保存車両をご紹介したいと思います。
今回は、非常に珍しい形態を持つ気動車「キハ101形」を解説して行きます。
キハ101形は、1936年に加悦鉄道が自社発注で製造した車両です。元々はガソリンカーでしたが1962年にディーゼルエンジンへと換装され、1972年にキハ08 3が入線するまで活躍しました。
以前ご紹介したキハユニ51と同じくバケットカーであり、前面にデッキが設置されているのが特徴的です。車体長は11m級と非常に小さく、当広場で展示されている気動車の中でも目立つ存在です。
そんなキハ101ですが、もう一つ非常に大きな特徴があります。見づらい写真で申し訳ないのですが、上の画像と台車付近を見比べて頂けるとその違いがお分かりになるでしょうか?
実はこのキハ101、「片ボギー」と呼ばれる構造をしています。つまり、片側は一軸台車、もう片側はボギー台車と言うヘンテコな構造をしています。設計の意図が気になりますね。
しかもなんと、この車両動態保存だそうで…いつか動く姿を見てみたいものです。。。
次回も引き続き、加悦SL広場の保存車両を紹介します。
<物件データ>
設置場所:京都府与謝野町 加悦SL広場内
公開時間:10時~17時
撮影データ:2018年2月27日13時頃