何を書いても、NGワードがあると言われて、名塚さんBlogに書込できない私です。
まさか、私のハンドルネーム「おかると」が禁止ワードなの??
さて、true tears 最終回まで視聴した後で見直す 第8話「雪が降っていない街」Bパートです。
Aパートはこちらです。
悪夢にうなされた比呂美と逆に、眞一郎は、にやけるくらいの夢を見たらしいです。
俯せに寝ていたせいか、寝癖が激しく、丁稚どんに「頭、とさかってますよ?」と。
(ちなみに、私は俯せで寝られません。もし俯せで寝ると、必ず首を寝違えてしまいます)
「これは、…幸せの形なんだ」と笑う眞一郎。
とさか→鶏→乃絵と連想されるので、ここでは、眞一郎は乃絵の夢を見ていたらしいと暗示されています。
![洗面所で出くわす比呂美と眞一郎](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-1.jpg)
洗面所で比呂美と出くわす眞一郎。
一瞬、気まずい空気が流れた後、
「仲良いのね………石動乃絵と」
チクっとまずは一刺し。そして、
「変な頭…」
サクッと二刺し。
比呂美さん、眞一郎の頭をみた瞬間、とさか→鶏→乃絵と連想してしまったのか。
そして、自分が、がんじがらめの状態でどうにもできない気持ちのはけ口を眞一郎への嫌みという形でしか表せない。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-2.jpg)
比呂美は外出。眞パパに「行ってきます」と。
ここで、めずらしく眞パパが、「何かあったら言いなさい。比呂美はうちの娘なんだから…」と。
これは、眞ママのことを感づいている眞パパなりの比呂美へのフォローだったのですが…。
比呂美は黙って、こくりと頷きます。
それを見た眞パパ、ここで、ついうっかり、自分の気持ちを言ってしまうわけですよ。
「そういう仕草、君のお母さんに、…良く似てる」
CVの藤原さん、感情込もりすぎです(笑)この時だけは、きっと気分は青春時代に戻っているのでしょう。
この一言の、このニュアンスが、眞パパが比呂美ママに若かりし頃、好意を抱いていた証拠ですね。
が………
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-3.jpg)
これを眞ママに聞かれてしまうわけですよ。
眞パパのうっかりミス。
眞ママ、せっかく比呂美に歩み寄ろうとしていた矢先に、この青春時代の想い出を復活させる眞パパの一言で、眞ママの”女”の部分が顔を出します。
「本当にそっくりね。おとなしそうな顔して、簡単に男の心を掴んで」
「え?」
ここで、比呂美さんは確信するわけです。眞ママが比呂美ママに抱いていた気持ちを。
「うちの人も、眞一郎も味方にして。大したものよね」
この場合、眞一郎はともかく、やはり眞パパの気持ちを鷲掴みっていうところが、一番カチンと来たと思います。
でも、それは比呂美自身には何の原因もないことで。
もし、原因があるとすれば、
比呂美が母親似の完璧超人だから
それは比呂美自身が生まれ持ったものと、その後の比呂美の努力の賜なので、言いがかりでしかない。
つまりは、眞ママの”女”としての嫉妬なんですよね。
裏返すと、眞ママが比呂美の”女”の部分を認めているからこその嫉妬になるのですが。
![呆然とする比呂美さん](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-4.jpg)
しかし、言われた方の比呂美さんは、呆然と佇むしか無くて。
嫉妬される方が、何をしても、嫉妬している方の気持ちをどうこうできないものです。
![降ってくる雪を見つめている比呂美さん](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-5.jpg)
そして、純との待ち合わせの時、”兄妹疑惑”を言われた時と同じように、降ってくる雪を見つめている。
※こんな無防備な比呂美さんの表情、大好きです。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-6.jpg)
どこに行きたいと尋ねる純に
「雪が降っていない街…」
”兄妹疑惑”も自分ではどうにもできない、眞ママの嫉妬も自分ではどうにもできない、そんな状況から逃れたいという欲求が比呂美さんを「雪が降っていない街」と言わせる。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-7.jpg)
※この少し驚いた比呂美さんも可愛いです。
そんな比呂美の要求に対して純が出した答えは、学校の体育館。
確かに、雪が降っていない場所は室内しかないですからね。
それに、比呂美の様子を見ていれば、とてもデートどころではない、ということは分かるでしょう。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-8.jpg)
でバスケット選手同士。フリースロー勝負。フリースローが入れば相手に質問ができる。
純はたぶん、何を聞かれても、普通に答えるつもりで、それがどんなに機微な質問でも気にしないのでしょう。乃絵がすべてだから。
なので、この時の純のシナリオとしては、1発でもフリースローを決めて、比呂美に対して何かを聞くつもりだったんでしょうね。
それは、比呂美の眞一郎への気持ちか、それとも、比呂美が雪を(好きなのに)嫌う理由か?
フリースローポジションを決めるとき、純は男子としてハンデを自分から用意していたものの、比呂美さんの
「駄目よ」
で、あっさり、センターサークルからに変更。これはまず無理。
「あんた…意外に根性悪いな」
それでも純にその条件を飲ませる比呂美は策士。
でも、これ。根性悪いっていう単純なことではなくて、いくつかの理由がありますね。
1つは、絶対に眞一郎のことを聞かれたくないという比呂美の気持ち。
もう1つは、純のせいで(ばかりでもないですが)比呂美の状況がここまで追い込まれているわけだから、このくらいの我が侭を聞いてもらっても良いでしょ?というイジワルに見せかけた哀しい気持ちの発露。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-9.jpg)
だからこの時の笑顔には、陰りと哀しさが含まれているわけです。
そんな比呂美も可愛いです
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-10.jpg)
その頃、乃絵と眞一郎は、神社のところで、進捗報告会。
雷轟丸が飛ぼうとするところまで、ストーリーは進んでいました。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-11.jpg)
テンションが上がってきた乃絵、地べたに逢いたくなったと。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-12.jpg)
体育館では、フリースロー勝負の結果が出ていました。比呂美の2-0。
比呂美は何も質問されないので、計画通りです。でも、本当は質問された方が良かったのかもしれません。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-13.jpg)
比呂美の1つ目の質問:「石動乃絵のこれまで付き合った男の数」
「何のために?」純で無くても、これは何のための質問?
比呂美もこれを訊いてどうするつもりだったのか…。乃絵のネガティブな情報を仕入れることで、眞一郎から引き離したい?
そして、この質問は、世代を遡って、たぶん、たぶんですが、
眞ママ:(尋ねる相手はわかりませんが)「比呂美ママのこれまで付き合った男の数」
というシチュエーションと被っているのでしょう。
ため息とともに純は答えを。「ゼロ」
そして、「あんた、乃絵のこと誤解していないか?」
これは純が、比呂美は乃絵のことを少し理解できていると勝手に思い込んでいたのではないかと。
純と比呂美は、置かれている立ち位置が同じなので、自分が理解できることは相手も理解できると思ってしまう。
でも、純が乃絵のことを理解すること、比呂美が眞一郎を理解することは似ていても、比呂美が乃絵を、純が眞一郎を理解することは、ちょっと難しい。
そして、乃絵のことを語る純に、比呂美は一言
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-14.jpg)
「シスコン」
ズバリ、核心を突いてきました。驚いた顔をした純に「そんな顔をするのね、あなた」
結果的に、純は比呂美に心の秘密を知ってもらう形になり、ある種の心の逃げ場所として比呂美という存在ができたわけです。
逆に言えば、比呂美の心の秘密は、誰にも知られていないので、心の逃げ場所が無いということになります。
眞一郎は知ってはいるけど、比呂美の心の逃げ場所にはなれない。
つまり、この時点で、精神的に追い込まれているのは、比呂美さんだけということに……
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-15.jpg)
2つ目の質問は、「どうして私と付き合っているの?」
純は正直に、眞一郎に頼まれた交換条件であることを言い、そして、比呂美の
「もし片方が別れたら、もう片方も別れるの?」には、
「それは困る。あんたの言うこと、何でも聞いてやるから」
この時の比呂美さんは、ピン!と来たんでしょうね。
純のシスコンっぷりは、純の自己犠牲で成立していると。ただ、比呂美さんはそれに巻き込まれているけれども、最初の引き金を引いているのが眞一郎であるから、逃れられない。
![呆然としている比呂美も可愛い](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-16.jpg)
こういう呆然としている比呂美も可愛いです
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-17.jpg)
間の悪いことはいつも通りで、体育館を後にする比呂美と純は、鶏舎に来た眞一郎と乃絵に出くわす。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-18.jpg)
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-19.jpg)
ここ、比呂美の視線をまっすぐに見れない眞一郎。眞一郎が自分の気持ちを偽っていることが現れてますね。
純の「うまく…いってるみたいだな…」
これ、眞一郎は気がついてないですが、いざ実際に乃絵と眞一郎が一緒に居るところを目撃した純の心理は、やっぱりショックなんでしょう。自分で引いた路線なのに、いざ実現すれば、自分にダメージが来る。
眞一郎は、「あなたも」
眞一郎的には、やけくそっぽい感じ。眞一郎も、いざ比呂美が純と一緒に居るところを目撃すれば、ショックなんですね。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-20.jpg)
この4人の中で、乃絵だけが、何も知らないだけに、純粋な笑顔で居られる。
「あなたのこと、見直したわ。私とちゃんと喧嘩した人、初めてだわ」
そして、邪気の無い笑顔を見せられたとき、比呂美さんには、それをすんなり受け入れられる心の余裕は一切なくて。
「可愛い笑顔…そんな無邪気な顔で簡単に眞一郎の気持ち、掴んじゃうのね、すごいわ…」
比呂美さん、いつもと違って、口が勝手に喋ってしまった感じです。だからこその本心。そして自己嫌悪。
眞ママと同じことを乃絵に言ってしまった。嫉妬であることにも気がつくし、眞ママの気持ちにも気づく。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-21.jpg)
そして、このタイミングで、例の写真が燃やされている(燃え残っている)ことを見付けてしまいます。
もう気持ちの余裕もなく、誰にも相談できず、眞ママが比呂美ママに嫉妬していることも知ってしまった、このタイミングで。
ここで眞ママがなぜ、写真を隠滅しようとしていたのかは不明です。
自分でやったのか、丁稚どんに頼んだのか。
ひょっとすれば、眞ママは言ってしまった後、反省するタイプなので、朝、比呂美に嫉妬心をぶつけたあと、その嫉妬心の元凶である比呂美ママのことを忘れたくて、あわてて、関連するものを無くそうとしたのかもしれません。
朝のことがあるから、比呂美に素直に言えない眞ママ。
そして、比呂美はもう限界になっていて。
「私の大切なお母さんだから!」
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-22.jpg)
「ここに来たのが間違いだった。ここに来ちゃいけなかった。今までごめんなさい!」
これは、比呂美が居ることで、眞ママの比呂美ママへの嫉妬心が消えなかったことを謝ってます。
そして、それ以上に、もう自分の居場所を失ってしまった。比呂美の生きていることのすべては、眞一郎で、眞一郎は乃絵と付き合っている。もう自分の生きる目的を失ってしまっているから。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-23.jpg)
この時、眞ママが比呂美を追わないのは、比呂美に自分の嫉妬心を見抜かれてしまったからですね。
やはり、自分の負の気持ちを見抜かれるのは、恥ずかしいことですから…。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-24.jpg)
今の比呂美さんが頼れるのは、純の「何でもしてやる」の一言だけ。
純は当然、雪道の危険性を知っているから最初は断りますが、比呂美の表情から、もう追い詰められているってことを察知します。
「どこへ行きたい?」
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-25.jpg)
「雪が降っていない街…」
どうにもならない現実からの逃避。あてもなく、目的も無く。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-26.jpg)
一方の乃絵と眞一郎。
乃絵は、麦端祭りの踊りの時、一番前で眞一郎を見ると約束する。私にだけわかるように踊ってくれと。
絵本、早く完成させてね。冬の終わる頃にはきっと、見れるよね。
そっか…。ここで、12話~13話の布石が打たれていたんですね。
私、本放送の時は比呂美さんショックで、ここのあたり、全然覚えてなかったです。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-27.jpg)
そして、バイクでいずこかへ向かう比呂美と眞一郎の眼が一瞬合う。
この一瞬が、比呂美の「私を見付けて」のサイン。
比呂美の原体験である、夏祭りの時に暗闇の中から眞一郎に見付け出してもらい、明るい場所に連れて行ってもらう。
だから、私を見付けて。明るい場所に連れて行って。比呂美にとって、(結果的に)命を賭けたサイン。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-28.jpg)
不謹慎を承知で言おう。
この何でも聞くっていったでしょ!の比呂美さんが、可愛くてなぁ……
個人的に、この回、切ない比呂美さんばかりなのに、妙に可愛いカットが多くて困る。
次回は、9話です。1回やりましたが、今と解釈が異なっていることもありますし、それに途中からうちのblogを見てくださっている方もいらっしゃいますし。
そして、なにより、比呂美の幸せパートである9~11話をやりたいわけですよ、12話の前に(苦笑)
true tears ドラマCD (Amazon)![](http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=occult0011223-22&l=as2&o=9&a=B0018DEX6K)
true tears vol.4 (Amazon)![](http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=occult0011223-22&l=as2&o=9&a=B0014D4CWY)
true tears vol.5 (Amazon)![](http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=occult0011223-22&l=as2&o=9&a=B00151W380)
true tears vol.6 (Amazon)
まさか、私のハンドルネーム「おかると」が禁止ワードなの??
さて、true tears 最終回まで視聴した後で見直す 第8話「雪が降っていない街」Bパートです。
Aパートはこちらです。
悪夢にうなされた比呂美と逆に、眞一郎は、にやけるくらいの夢を見たらしいです。
俯せに寝ていたせいか、寝癖が激しく、丁稚どんに「頭、とさかってますよ?」と。
(ちなみに、私は俯せで寝られません。もし俯せで寝ると、必ず首を寝違えてしまいます)
「これは、…幸せの形なんだ」と笑う眞一郎。
とさか→鶏→乃絵と連想されるので、ここでは、眞一郎は乃絵の夢を見ていたらしいと暗示されています。
![洗面所で出くわす比呂美と眞一郎](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-1.jpg)
洗面所で比呂美と出くわす眞一郎。
一瞬、気まずい空気が流れた後、
「仲良いのね………石動乃絵と」
チクっとまずは一刺し。そして、
「変な頭…」
サクッと二刺し。
比呂美さん、眞一郎の頭をみた瞬間、とさか→鶏→乃絵と連想してしまったのか。
そして、自分が、がんじがらめの状態でどうにもできない気持ちのはけ口を眞一郎への嫌みという形でしか表せない。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-2.jpg)
比呂美は外出。眞パパに「行ってきます」と。
ここで、めずらしく眞パパが、「何かあったら言いなさい。比呂美はうちの娘なんだから…」と。
これは、眞ママのことを感づいている眞パパなりの比呂美へのフォローだったのですが…。
比呂美は黙って、こくりと頷きます。
それを見た眞パパ、ここで、ついうっかり、自分の気持ちを言ってしまうわけですよ。
「そういう仕草、君のお母さんに、…良く似てる」
CVの藤原さん、感情込もりすぎです(笑)この時だけは、きっと気分は青春時代に戻っているのでしょう。
この一言の、このニュアンスが、眞パパが比呂美ママに若かりし頃、好意を抱いていた証拠ですね。
が………
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-3.jpg)
これを眞ママに聞かれてしまうわけですよ。
眞パパのうっかりミス。
眞ママ、せっかく比呂美に歩み寄ろうとしていた矢先に、この青春時代の想い出を復活させる眞パパの一言で、眞ママの”女”の部分が顔を出します。
「本当にそっくりね。おとなしそうな顔して、簡単に男の心を掴んで」
「え?」
ここで、比呂美さんは確信するわけです。眞ママが比呂美ママに抱いていた気持ちを。
「うちの人も、眞一郎も味方にして。大したものよね」
この場合、眞一郎はともかく、やはり眞パパの気持ちを鷲掴みっていうところが、一番カチンと来たと思います。
でも、それは比呂美自身には何の原因もないことで。
もし、原因があるとすれば、
比呂美が母親似の完璧超人だから
それは比呂美自身が生まれ持ったものと、その後の比呂美の努力の賜なので、言いがかりでしかない。
つまりは、眞ママの”女”としての嫉妬なんですよね。
裏返すと、眞ママが比呂美の”女”の部分を認めているからこその嫉妬になるのですが。
![呆然とする比呂美さん](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-4.jpg)
しかし、言われた方の比呂美さんは、呆然と佇むしか無くて。
嫉妬される方が、何をしても、嫉妬している方の気持ちをどうこうできないものです。
![降ってくる雪を見つめている比呂美さん](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-5.jpg)
そして、純との待ち合わせの時、”兄妹疑惑”を言われた時と同じように、降ってくる雪を見つめている。
※こんな無防備な比呂美さんの表情、大好きです。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-6.jpg)
どこに行きたいと尋ねる純に
「雪が降っていない街…」
”兄妹疑惑”も自分ではどうにもできない、眞ママの嫉妬も自分ではどうにもできない、そんな状況から逃れたいという欲求が比呂美さんを「雪が降っていない街」と言わせる。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-7.jpg)
※この少し驚いた比呂美さんも可愛いです。
そんな比呂美の要求に対して純が出した答えは、学校の体育館。
確かに、雪が降っていない場所は室内しかないですからね。
それに、比呂美の様子を見ていれば、とてもデートどころではない、ということは分かるでしょう。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-8.jpg)
でバスケット選手同士。フリースロー勝負。フリースローが入れば相手に質問ができる。
純はたぶん、何を聞かれても、普通に答えるつもりで、それがどんなに機微な質問でも気にしないのでしょう。乃絵がすべてだから。
なので、この時の純のシナリオとしては、1発でもフリースローを決めて、比呂美に対して何かを聞くつもりだったんでしょうね。
それは、比呂美の眞一郎への気持ちか、それとも、比呂美が雪を(好きなのに)嫌う理由か?
フリースローポジションを決めるとき、純は男子としてハンデを自分から用意していたものの、比呂美さんの
「駄目よ」
で、あっさり、センターサークルからに変更。これはまず無理。
「あんた…意外に根性悪いな」
それでも純にその条件を飲ませる比呂美は策士。
でも、これ。根性悪いっていう単純なことではなくて、いくつかの理由がありますね。
1つは、絶対に眞一郎のことを聞かれたくないという比呂美の気持ち。
もう1つは、純のせいで(ばかりでもないですが)比呂美の状況がここまで追い込まれているわけだから、このくらいの我が侭を聞いてもらっても良いでしょ?というイジワルに見せかけた哀しい気持ちの発露。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-9.jpg)
だからこの時の笑顔には、陰りと哀しさが含まれているわけです。
そんな比呂美も可愛いです
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-10.jpg)
その頃、乃絵と眞一郎は、神社のところで、進捗報告会。
雷轟丸が飛ぼうとするところまで、ストーリーは進んでいました。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-11.jpg)
テンションが上がってきた乃絵、地べたに逢いたくなったと。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-12.jpg)
体育館では、フリースロー勝負の結果が出ていました。比呂美の2-0。
比呂美は何も質問されないので、計画通りです。でも、本当は質問された方が良かったのかもしれません。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-13.jpg)
比呂美の1つ目の質問:「石動乃絵のこれまで付き合った男の数」
「何のために?」純で無くても、これは何のための質問?
比呂美もこれを訊いてどうするつもりだったのか…。乃絵のネガティブな情報を仕入れることで、眞一郎から引き離したい?
そして、この質問は、世代を遡って、たぶん、たぶんですが、
眞ママ:(尋ねる相手はわかりませんが)「比呂美ママのこれまで付き合った男の数」
というシチュエーションと被っているのでしょう。
ため息とともに純は答えを。「ゼロ」
そして、「あんた、乃絵のこと誤解していないか?」
これは純が、比呂美は乃絵のことを少し理解できていると勝手に思い込んでいたのではないかと。
純と比呂美は、置かれている立ち位置が同じなので、自分が理解できることは相手も理解できると思ってしまう。
でも、純が乃絵のことを理解すること、比呂美が眞一郎を理解することは似ていても、比呂美が乃絵を、純が眞一郎を理解することは、ちょっと難しい。
そして、乃絵のことを語る純に、比呂美は一言
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-14.jpg)
「シスコン」
ズバリ、核心を突いてきました。驚いた顔をした純に「そんな顔をするのね、あなた」
結果的に、純は比呂美に心の秘密を知ってもらう形になり、ある種の心の逃げ場所として比呂美という存在ができたわけです。
逆に言えば、比呂美の心の秘密は、誰にも知られていないので、心の逃げ場所が無いということになります。
眞一郎は知ってはいるけど、比呂美の心の逃げ場所にはなれない。
つまり、この時点で、精神的に追い込まれているのは、比呂美さんだけということに……
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-15.jpg)
2つ目の質問は、「どうして私と付き合っているの?」
純は正直に、眞一郎に頼まれた交換条件であることを言い、そして、比呂美の
「もし片方が別れたら、もう片方も別れるの?」には、
「それは困る。あんたの言うこと、何でも聞いてやるから」
この時の比呂美さんは、ピン!と来たんでしょうね。
純のシスコンっぷりは、純の自己犠牲で成立していると。ただ、比呂美さんはそれに巻き込まれているけれども、最初の引き金を引いているのが眞一郎であるから、逃れられない。
![呆然としている比呂美も可愛い](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-16.jpg)
こういう呆然としている比呂美も可愛いです
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-17.jpg)
間の悪いことはいつも通りで、体育館を後にする比呂美と純は、鶏舎に来た眞一郎と乃絵に出くわす。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-18.jpg)
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-19.jpg)
ここ、比呂美の視線をまっすぐに見れない眞一郎。眞一郎が自分の気持ちを偽っていることが現れてますね。
純の「うまく…いってるみたいだな…」
これ、眞一郎は気がついてないですが、いざ実際に乃絵と眞一郎が一緒に居るところを目撃した純の心理は、やっぱりショックなんでしょう。自分で引いた路線なのに、いざ実現すれば、自分にダメージが来る。
眞一郎は、「あなたも」
眞一郎的には、やけくそっぽい感じ。眞一郎も、いざ比呂美が純と一緒に居るところを目撃すれば、ショックなんですね。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-20.jpg)
この4人の中で、乃絵だけが、何も知らないだけに、純粋な笑顔で居られる。
「あなたのこと、見直したわ。私とちゃんと喧嘩した人、初めてだわ」
そして、邪気の無い笑顔を見せられたとき、比呂美さんには、それをすんなり受け入れられる心の余裕は一切なくて。
「可愛い笑顔…そんな無邪気な顔で簡単に眞一郎の気持ち、掴んじゃうのね、すごいわ…」
比呂美さん、いつもと違って、口が勝手に喋ってしまった感じです。だからこその本心。そして自己嫌悪。
眞ママと同じことを乃絵に言ってしまった。嫉妬であることにも気がつくし、眞ママの気持ちにも気づく。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-21.jpg)
そして、このタイミングで、例の写真が燃やされている(燃え残っている)ことを見付けてしまいます。
もう気持ちの余裕もなく、誰にも相談できず、眞ママが比呂美ママに嫉妬していることも知ってしまった、このタイミングで。
ここで眞ママがなぜ、写真を隠滅しようとしていたのかは不明です。
自分でやったのか、丁稚どんに頼んだのか。
ひょっとすれば、眞ママは言ってしまった後、反省するタイプなので、朝、比呂美に嫉妬心をぶつけたあと、その嫉妬心の元凶である比呂美ママのことを忘れたくて、あわてて、関連するものを無くそうとしたのかもしれません。
朝のことがあるから、比呂美に素直に言えない眞ママ。
そして、比呂美はもう限界になっていて。
「私の大切なお母さんだから!」
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-22.jpg)
「ここに来たのが間違いだった。ここに来ちゃいけなかった。今までごめんなさい!」
これは、比呂美が居ることで、眞ママの比呂美ママへの嫉妬心が消えなかったことを謝ってます。
そして、それ以上に、もう自分の居場所を失ってしまった。比呂美の生きていることのすべては、眞一郎で、眞一郎は乃絵と付き合っている。もう自分の生きる目的を失ってしまっているから。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-23.jpg)
この時、眞ママが比呂美を追わないのは、比呂美に自分の嫉妬心を見抜かれてしまったからですね。
やはり、自分の負の気持ちを見抜かれるのは、恥ずかしいことですから…。
![](http://www.asahi-net.or.jp/~rr5t-okym/blog/20080728-24.jpg)
今の比呂美さんが頼れるのは、純の「何でもしてやる」の一言だけ。
純は当然、雪道の危険性を知っているから最初は断りますが、比呂美の表情から、もう追い詰められているってことを察知します。
「どこへ行きたい?」
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「雪が降っていない街…」
どうにもならない現実からの逃避。あてもなく、目的も無く。
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一方の乃絵と眞一郎。
乃絵は、麦端祭りの踊りの時、一番前で眞一郎を見ると約束する。私にだけわかるように踊ってくれと。
絵本、早く完成させてね。冬の終わる頃にはきっと、見れるよね。
そっか…。ここで、12話~13話の布石が打たれていたんですね。
私、本放送の時は比呂美さんショックで、ここのあたり、全然覚えてなかったです。
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そして、バイクでいずこかへ向かう比呂美と眞一郎の眼が一瞬合う。
この一瞬が、比呂美の「私を見付けて」のサイン。
比呂美の原体験である、夏祭りの時に暗闇の中から眞一郎に見付け出してもらい、明るい場所に連れて行ってもらう。
だから、私を見付けて。明るい場所に連れて行って。比呂美にとって、(結果的に)命を賭けたサイン。
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不謹慎を承知で言おう。
この何でも聞くっていったでしょ!の比呂美さんが、可愛くてなぁ……
個人的に、この回、切ない比呂美さんばかりなのに、妙に可愛いカットが多くて困る。
次回は、9話です。1回やりましたが、今と解釈が異なっていることもありますし、それに途中からうちのblogを見てくださっている方もいらっしゃいますし。
そして、なにより、比呂美の幸せパートである9~11話をやりたいわけですよ、12話の前に(苦笑)
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