sky-sky!diary

横浜在住Tuba吹きの小さな日常。Don't worry,be happy.

アイアムアヒーロー。

2016-05-13 21:27:46 | 日記
いろいろ散らかりっぱなしで終わりのお話し。原作が漫画でまだ連載中なんですよね?だからかもしれませんが、いわゆるゾンビ映画としてまともに観ると、ものすごく観客を置き去りにする映画です。おそらく、特に原作を一切知らないような僕みたいな観客は。回収しないままの伏線がいくつもあり、ストーリーとしては単なる1人の男性の成長物語です。アイアムアヒーローというタイトル1点集中の作り方。悪く言えばそれ以外はシチュエーションだけを利用して使い捨て。ここからはネタバレですが、例えばZQNというゾンビみたいな現象はどうして起きているのか、映画で描いているピンポイントの場所以外ではどうなっているのか、冒頭で大量に飛んでいた飛行機とかはなんだったのか、標高の高いところでは感染しないという噂に基づき英雄たちは富士山を目指したはずなのにその目的は途中で終わっちゃったのか、本当に標高の高いところでは感染しないのか、比呂美という有村架純演じる女の子はなぜZQNになりきらず話しの途中から一切動かなくなっちゃったのか、投げやりな性格の思わせぶりな人物設定の彼女はそもそも何者なのか、あんなに強い能力を発揮出来るのになぜそれを生かすストーリーではないのか、薮という長澤まさみ演じる女の子はなぜ偽名だったのか、英雄の持っているクレー射撃用のライフルの弾はそんなにいっぱいポケットに入っていたのか・・・。原作読んでれば解決出来るんでしょうか。だからといって今から読む気は一切ないですけど。海外の映画祭で受賞したりして評価は高いみたいですが、確かに映像や見せ方は上手いなぁと思います。印象的な絵面の作り方(例えば死んでしまった登場人物の死体がシルエットになって英雄が見ているところとか)は良い意味で漫画っぽくてカッコいい。街中やアウトレットモールでの大掛かりな撮影もなかなかだし。ZQNの群れを撃ちまくって薮と比呂美を救った英雄が振り返る様が生まれ変わったようにカッコいい、あの洋ちゃん渾身のワンカットを見せるためだけの映画です。でもこのシーン予告編に出ちゃってるんですよねぇ。