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本と雑貨と手作りのブログ。

「まどのそとのそのまたむこう」

2006-05-03 | 絵本
先月、限定復刊した福音館書店の絵本(と言っても、何回か復刊されているようですが)。少し値が張りますが、ぜひ手元に置いておきたい作品です。

モーリス センダック, Maurice Sendak, わき あきこ / 福音館書店(2006/03)
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パパが航海に出て、元気がないママ。アイダはママに代わって妹のお守りをしますが、魔法のホルンを吹いている間にゴブリンが妹をさらってしまいます。妹を追って、アイダはまどのむこうのそのまたむこうへと旅立ちます・・・。

同じ作者の「かいじゅうたちのいるところ」とは少し異なり、写実的に描かれた絵。宗教画のようなイラストが、とても神秘的で美しいです!ただ綺麗というのではなく、ダークな雰囲気も漂っていて、何とも不思議な世界。ゴブリンは妹の代わりに氷の人形を置いていくのですが、ただ誘拐するだけでなく、騙すというところに本当の怖さがあるような気がしました。

物語の発端は「リンドバーグ赤ちゃん誘拐事件」(絵本ナビより)だといわれているそう。なので、もっと複雑なメッセージが込められていますが、読む人によっていろんな感じ方ができる作品だと思います。

他にも、ロバート・マックロスキーの「すばらしいとき」やシャーロット・ゾロトウの「ねえさんといもうと」などが復刊されました!マックロスキーの作品は、「サリーのこけももつみ」や「かもさんおとおり」がよく読まれていますね。この2冊はシンプルな色合いだったのに、「すばらしいとき」は同じ作者とは思えないくらいカラフルで描き方も違います。以前、本で紹介されているのを見て、気になっていた作品なので嬉しいです☆