先日,ハンヤン大学のKwon先生の講義に出席した.とても・・・とてもおもしろかった.今回はその一部,リーダーシップ教育についてご紹介♪
●オンラインコース(ブレンデッド)の必須科目
ハンヤン大学は,2005年リーダーシップ教育のオンラインコース(2単位)を立ち上げた(そもそもはテキサス大学が発祥の地である).これはブランデッドラーニングであり,半年に10回ほど講演会(大ホールでの)がある.オンラインコースは4学年ごとに異なる内容となっており,以下のとおりであるが,講演会に関しては全学年が共通講義として参加することになっている.
1年:どのように勉強したらいいのか,ハンヤン大学とはどういうところか,紹介,カレッジライフ,学習方法,コミュニケーション
2年:産業界について,リーダーシップとは何か?マネジメント
3年:リーダーとは何か?リーダーになりたければ何を習得する必要があるのか.オンラインコースを終わると,学生は「私は,,,になりたい」だから私は「英語を勉強する」→専門と結び付けるようになる.
4年:レポート まとめとしてポートフォリオを仕上げ
講演会ではサムソンの社長が来るなどして,どうやって今の位置にたどりついたのかなど苦労話を交えて話したりするような講義スタイル.企業の社長以外にも,NPOの代表,ジェンダーの取り組みをしている人など多岐にわたっているが,各世界でリーダーとして活躍している人物が講義をする.講義は全10回あるが,学生はそのうち6回以上出席しなければいけない.
●当初,リーダーシップ教育に反対した先生もいたが,学長の指示のもと必須科目に
実施当初,この取り組みに反対する教員もいたが,学長が実施することにしたため,全学的に広げて実施しており,2009年度必須コースとなった. 他の大学では実施していない.
●リーダーシップ教育と他の科目とのリンクが重要
リーダーシップ教育は,他の専門科目と必ず連携するように実施している.そうならないと,専門科目との関連性を意識したリーダーシップを持った学生を生み出すことにはならない.そのためには,科目とリーダーシップ教育を連携させる方法を先生方に習得してもらう必要がある.これをCenter for teaching and learningの教員ら25名が毎年交代しながらやっている. たとえばKWON先生は法学部の先生に,法学部の初年次教育とリーダーシップをどのようにリンク付け手教えるべきかについて,教えたと話しておられた.
●初年次におけるリーダーシップ教育への取り組みのモチベーションを上げることが重要
このリーダーシップ教育の担当になった教員は,特に初年次に担当になった教員は,学生へのフォローをしなければならない.教員は20名の学生を担当し,研究室によんで,自己紹介をし,学生と仲良くなり,リーダーシップの進捗確認をする.オンラインコースをしっぱなしではなく,そのフォローとして進捗を確認したり話をしあったりすることが重要だと言う.初年次からリーダーシップ教育への取り組みの重要性や楽しさを理解すれば,その後上位年次においても自律的に学んでいく態度を育成できると言える.
●アドバイザ(修士院生)が重要な活動支援の担い手!
オンラインコースには小テストやレポートもされている.これらに対しては疑問などがあった場合は,アドバイザが対応している.アドバイザは,学生から寄せられた質問にすぐに対応することを重視している.アドバイザは,KWON先生など教育を専門とする教員の大学院生がなっている.
アドバイザに対する研修は実施していない.理由は「すでに院生などでいろいろなことを学んでいるから」ということ.KWON先生の院生だからこそいけると思う.院生同士での教えあいもインフォーマルに行われているのだと思われる.
雑感:全学的に必須科目にするとなると,やはりこのようなオンラインコースをとり,ブレンド型で講演やワークショップを交えるなどして進めていくのが妥当であると感じた.学生の動機を上げるため,コースへの脱落者を出さないためには,学生の進捗や状況を確認する担任制をしいているところ,アドバイザ(日本で言うTA)のオンラインコースでの対応が重要になるだろう.またリーダーシップ教育と従来の科目をリンク付けしようとしているところはすごいと思う.やはりこういう科目は他の科目との連動させていくことが重要.こうした意識を教員同士で共有していけているのはさすが.見習うべきところ.
●オンラインコース(ブレンデッド)の必須科目
ハンヤン大学は,2005年リーダーシップ教育のオンラインコース(2単位)を立ち上げた(そもそもはテキサス大学が発祥の地である).これはブランデッドラーニングであり,半年に10回ほど講演会(大ホールでの)がある.オンラインコースは4学年ごとに異なる内容となっており,以下のとおりであるが,講演会に関しては全学年が共通講義として参加することになっている.
1年:どのように勉強したらいいのか,ハンヤン大学とはどういうところか,紹介,カレッジライフ,学習方法,コミュニケーション
2年:産業界について,リーダーシップとは何か?マネジメント
3年:リーダーとは何か?リーダーになりたければ何を習得する必要があるのか.オンラインコースを終わると,学生は「私は,,,になりたい」だから私は「英語を勉強する」→専門と結び付けるようになる.
4年:レポート まとめとしてポートフォリオを仕上げ
講演会ではサムソンの社長が来るなどして,どうやって今の位置にたどりついたのかなど苦労話を交えて話したりするような講義スタイル.企業の社長以外にも,NPOの代表,ジェンダーの取り組みをしている人など多岐にわたっているが,各世界でリーダーとして活躍している人物が講義をする.講義は全10回あるが,学生はそのうち6回以上出席しなければいけない.
●当初,リーダーシップ教育に反対した先生もいたが,学長の指示のもと必須科目に
実施当初,この取り組みに反対する教員もいたが,学長が実施することにしたため,全学的に広げて実施しており,2009年度必須コースとなった. 他の大学では実施していない.
●リーダーシップ教育と他の科目とのリンクが重要
リーダーシップ教育は,他の専門科目と必ず連携するように実施している.そうならないと,専門科目との関連性を意識したリーダーシップを持った学生を生み出すことにはならない.そのためには,科目とリーダーシップ教育を連携させる方法を先生方に習得してもらう必要がある.これをCenter for teaching and learningの教員ら25名が毎年交代しながらやっている. たとえばKWON先生は法学部の先生に,法学部の初年次教育とリーダーシップをどのようにリンク付け手教えるべきかについて,教えたと話しておられた.
●初年次におけるリーダーシップ教育への取り組みのモチベーションを上げることが重要
このリーダーシップ教育の担当になった教員は,特に初年次に担当になった教員は,学生へのフォローをしなければならない.教員は20名の学生を担当し,研究室によんで,自己紹介をし,学生と仲良くなり,リーダーシップの進捗確認をする.オンラインコースをしっぱなしではなく,そのフォローとして進捗を確認したり話をしあったりすることが重要だと言う.初年次からリーダーシップ教育への取り組みの重要性や楽しさを理解すれば,その後上位年次においても自律的に学んでいく態度を育成できると言える.
●アドバイザ(修士院生)が重要な活動支援の担い手!
オンラインコースには小テストやレポートもされている.これらに対しては疑問などがあった場合は,アドバイザが対応している.アドバイザは,学生から寄せられた質問にすぐに対応することを重視している.アドバイザは,KWON先生など教育を専門とする教員の大学院生がなっている.
アドバイザに対する研修は実施していない.理由は「すでに院生などでいろいろなことを学んでいるから」ということ.KWON先生の院生だからこそいけると思う.院生同士での教えあいもインフォーマルに行われているのだと思われる.
雑感:全学的に必須科目にするとなると,やはりこのようなオンラインコースをとり,ブレンド型で講演やワークショップを交えるなどして進めていくのが妥当であると感じた.学生の動機を上げるため,コースへの脱落者を出さないためには,学生の進捗や状況を確認する担任制をしいているところ,アドバイザ(日本で言うTA)のオンラインコースでの対応が重要になるだろう.またリーダーシップ教育と従来の科目をリンク付けしようとしているところはすごいと思う.やはりこういう科目は他の科目との連動させていくことが重要.こうした意識を教員同士で共有していけているのはさすが.見習うべきところ.