京都外大(非常勤先)の1年生を対象に導入教育を担当している.
これは全学年共通のテキストがあり,それに沿って授業を進める.ここに,私は参加型をキーワードにして,学生自身が考え,意見を発言する場を設けるようにしている.
昨日は,特にロバートリーサー教授の講演を生かした授業をしてみた.具体的には,学生にたくさん質問をすること,学生の意見を引用して講義をすることの2点である.ユーモアを入れるというのもあったが,私のキャラ的に難しいのではないかと思って,あきらめた(いや,すべるのがこわいからか!?)
授業内容は,文章を批判的に読み解き,論理的な文章を書くというところであった.テキストには,①自分の主張を理解してもらうための方法についての文面と,②引用記事に対して自分の意見を論理的に書くという問題が2つ用意されていた.
まず授業の冒頭では,論理的な考えや批判的な考えがなぜ必要だと思うか?どういうところで役立てられそうか?というのを4-5名かの学生に答えてもらう.それに対してコメントをする.そして,授業に入っていく.
けれど,このとき,「わからない」と答える学生が2名いた.じっくり考えないといえない質問だったカナと思い,今度は紙に書かせることにしようと思った.自分の意見を口頭でさっと言えない学生も,紙には自分の意見を書けるしそれを読むことはできる.
次に,①の講義では,事実と意見の違いについての解説をすることになっている.これについては,まず学生に事実と意見の違いについて考えてもらう.事実とはどういうものなのか?意見とはどういうものなのか?前段での反省を生かして,まずは紙に書いて考えてもらう.意見を書いているときはどの学生の意見がいいのか,見て回る.それぞれについて5名ほどに意見を聞く.
では,新聞の意見は事実か意見かを聞いてみる.こうなると多少意見が分かれてくるので,おもしろくなってくる・・・といった具合に,事実と意見の違いについて私が講義するというよりも,私が質問をして学生自身に考えてもらいながら授業を進めている.
また②の課題に対しても,学生同士での評価を積極的に取り入れている.学生のかいた意見に対してコメントを学生同士でしあう.そのときに,評価の指標を幾つか示しておく.それに対して◎,○,△と自由記述でコメントをさせる.こうするとたまに,全部の指標で◎をすぐにつける学生が出てくる.
これを防ぐために,全部◎がついた人には,評価した学生とされた学生に皆の前で意見を言ってもらいますという風に言うと,全指標で◎をつける学生はぐっとへる.本当に◎の学生だけ残るので,いまはよい方法かなと思っている.自由記述をみていても,相手を褒めるだけでなく,「ここをこう変えるともっとよくなります!」ということもいれるようにいっているので,批判的に相手の課題に対するコメントを書いているように思う.
他の学生の課題に意見することで,自分の課題についても振り返る機会にもなるのではないかと思っている.
こんな感じで導入教育で参加型の授業を展開しつつある.今後もいろんな方法を取り入れつつ,試行錯誤ながらも,学生が考える授業をつくっていきたいとおもう.
これは全学年共通のテキストがあり,それに沿って授業を進める.ここに,私は参加型をキーワードにして,学生自身が考え,意見を発言する場を設けるようにしている.
昨日は,特にロバートリーサー教授の講演を生かした授業をしてみた.具体的には,学生にたくさん質問をすること,学生の意見を引用して講義をすることの2点である.ユーモアを入れるというのもあったが,私のキャラ的に難しいのではないかと思って,あきらめた(いや,すべるのがこわいからか!?)
授業内容は,文章を批判的に読み解き,論理的な文章を書くというところであった.テキストには,①自分の主張を理解してもらうための方法についての文面と,②引用記事に対して自分の意見を論理的に書くという問題が2つ用意されていた.
まず授業の冒頭では,論理的な考えや批判的な考えがなぜ必要だと思うか?どういうところで役立てられそうか?というのを4-5名かの学生に答えてもらう.それに対してコメントをする.そして,授業に入っていく.
けれど,このとき,「わからない」と答える学生が2名いた.じっくり考えないといえない質問だったカナと思い,今度は紙に書かせることにしようと思った.自分の意見を口頭でさっと言えない学生も,紙には自分の意見を書けるしそれを読むことはできる.
次に,①の講義では,事実と意見の違いについての解説をすることになっている.これについては,まず学生に事実と意見の違いについて考えてもらう.事実とはどういうものなのか?意見とはどういうものなのか?前段での反省を生かして,まずは紙に書いて考えてもらう.意見を書いているときはどの学生の意見がいいのか,見て回る.それぞれについて5名ほどに意見を聞く.
では,新聞の意見は事実か意見かを聞いてみる.こうなると多少意見が分かれてくるので,おもしろくなってくる・・・といった具合に,事実と意見の違いについて私が講義するというよりも,私が質問をして学生自身に考えてもらいながら授業を進めている.
また②の課題に対しても,学生同士での評価を積極的に取り入れている.学生のかいた意見に対してコメントを学生同士でしあう.そのときに,評価の指標を幾つか示しておく.それに対して◎,○,△と自由記述でコメントをさせる.こうするとたまに,全部の指標で◎をすぐにつける学生が出てくる.
これを防ぐために,全部◎がついた人には,評価した学生とされた学生に皆の前で意見を言ってもらいますという風に言うと,全指標で◎をつける学生はぐっとへる.本当に◎の学生だけ残るので,いまはよい方法かなと思っている.自由記述をみていても,相手を褒めるだけでなく,「ここをこう変えるともっとよくなります!」ということもいれるようにいっているので,批判的に相手の課題に対するコメントを書いているように思う.
他の学生の課題に意見することで,自分の課題についても振り返る機会にもなるのではないかと思っている.
こんな感じで導入教育で参加型の授業を展開しつつある.今後もいろんな方法を取り入れつつ,試行錯誤ながらも,学生が考える授業をつくっていきたいとおもう.