身替座禅

えー蒸し暑い夏が続いておりますが、
こう暑い日が続くってえと、
「暑気払いにーっ！」　　とか、
「三越歌舞伎の打ち上げをーっ！」　とか何とか理由をつけて一杯席を設けるなんてぇのがあったりしますな。
まあこうやって大勢さん集まってビールでもキュッとやれば、日ごろの憂さなんかは吹っ飛んでしまうわけで、
そんなときに私がよくはずしてしまうものに、羽目というのがありますな。
馬券以外にもいろいろはずしています。
今日は何とか羽目をはずさずに帰ってこられましたが、

そこで、大道具で羽目といえば、松羽目。竹羽目。

羽目板に大きな松が描かれた物です。


下地を塗り終えたところですな。
これくらいは誰でも出来そうですが、板目にうっすらぼかしが入っているあたりはプロの仕事ですな。なかなか真似の出来るもんじゃあありません。


柱や長押の線と竹を描き込んでいる所。



完成品。

こちらは羽目がはずれるということはありません。
だって、書き割りですから。