大道具さーん ちょっとー!

舞台美術製作 金井大道具㈱ごきげん営業阿部 ここに日々の業務を垣間見る。お気楽に「大道具さーん、ちょっとー!」

人形町とは

2013年01月05日 | 浅草歌舞伎
中央区浜町にある明治座に新年のご挨拶に伺った。
地下鉄人形町駅から歩いて向かうと、
途中の公園にこんなものがある。



木柱で囲われた門の前に、
山伏が立っている。
これは歌舞伎『勧進帳』の“弁慶”ではないか。
脇に立っていた看板にはこう書いてある。
長いけど全文。

   弁慶像について
 今を溯ること三百五十年前、現在の人形町あたりに葺屋町と堺町という街があった。
 当時この街では、江戸三座といわれていた芝居小屋のうちの市村座と中村座の二座が歌舞伎を上演しており芝居街と呼ばれていた。また、浄瑠璃による操り人形による芝居小屋も数軒あり、歌舞伎と合わせて庶民の人気を集めていたという。
 ここで使われた人形の製作と、修理に当たった人形師達は、この周辺に住み人形細工と人形の販売をも業としていた。
 以上が人形町の名のいわれとされており、ここ人形町界隈は、今日隆盛を極める江戸歌舞伎発祥の地と呼んでも差し仕えないといえる。
 この度、緑道の改修に当たって、入口の広場に歌舞伎十八番の内でも人気のある勧進帳の武蔵坊弁慶を設置するとともに、その背面に関所風の冠木門を設けて江戸情緒をかもしだし、往時をしのばんとするものである。  中央区土木部緑地公園課

なんともやる気があるのかないのかわからん文章だ。
人形町の地名の由来はわかった。
この弁慶像はだれがモデルなのかと思ってあたりを探したがそれについての記述は無かった。



  

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