大道具さーん ちょっとー!

舞台美術製作 金井大道具㈱ごきげん営業阿部 ここに日々の業務を垣間見る。お気楽に「大道具さーん、ちょっとー!」

傾城反魂香 吃又

2008年01月11日 | 浅草歌舞伎

新春浅草歌舞伎 第一部
最初の演目はこれ。
よく掛かる演目です。
昨年はこんぴら歌舞伎や三越歌舞伎、歌舞伎座でも上演されました。(役者はみなちがいますけどね)
話はわかりやすいし、役者それぞれに見せ場があるし、何より最後がハッピーエンドなところがいいですね。
大道具の最大の見せ場が屋体の前にある“手水鉢”
この世の最後にと又平が、精魂こめて描いた自画像が
この♪厚さ尺余の御影石♪を貫通してあちら側からこちら側に浮き出てきます。
このため又平は免許皆伝!めでたしめでたしというお話です。
ちょっと不思議なこの場面。
役者の芝居と義太夫の三味線で緊迫した場面を作りますが、
とても静かなのでコックリしないようにご注意ください。
コメント (3)
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