ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

真珠の宝石言葉

2020-09-18 | 趣味・ボランティア・チャリティー
ボランティアに行った時、
「ちょっと相談があるの」
とボランティア仲間のボス
に呼ばれ、何かと思ったら


「これをなんとかできない?」
と手渡された古い指輪ケース
を開くと、指輪ではなくて
イヤリングケースでした。



相当古いミキモト

そこにパールのイヤリングが
ひとつだけ入っていました。


ボスによると、それは別の
ボランティア、ジェシカの物
で、ボランティアをしている
時に片方を失くしたらしく、
その時は上に下にの大騒ぎで
ボランティア総出で探した
ものの見つからなかったそう。


イヤリングはジェシカが25歳
のときにゴッドファーザーから
贈られた品で以来、大事にして
いたのですが、片方をなくして
しまい、意気消沈のジェシカ。


何かにならないかと片方だけ
寄付されたそうですが、経緯
を知るボスとしてはなんとか
したいと私を呼んだ訳です。


「なんとかしてみるわ。」
ととにかく預かってきました。


ジェシカとは前のボランティア
先で14年前に知り合いました。
彼女の方が先に今のところに
移ってきて、私も移った時には
それはそれは歓迎されました。


いつも朗らかでフレンドリー。
典型的なキウイで、ご主人を
亡くした後もずっと変わらず
ボランティアを続けています。


イヤリングのネジの部分を切り
残った部分を一気に曲げて、
チェーンに通してネックレスに。

金具が折れる、真珠が割れる
金具から真珠が外れるという
3つの最悪の事態を想定して
いましたが、どれも起きずに


ミッション終了



ジェシカは80歳になりました。


55年も大切にしてきた真珠が
まるで自分の意思で彼女の元へ
戻って行こうとしているように
感じました。壊れなかったのが
自分でも不思議でなりません。


ジェシカが身に着けるかどうか
より、形あるものにして彼女に
返すことが目的だったので、
ボスもとても喜んでくれました。


真珠の宝石言葉は
「純潔」「健康」「長寿」
末永くジェシカを守ってね



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