ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

キウイ・ワイフ

2011-10-12 | 移住生活
友だちからメールが来て、
「毎年恒例『春のダイエット』に向けて、真剣にエクササイズをするので・・」




鱒釣りに行くんだそう。 
そりゃ、真剣


ちなみにメールの主は、
女性
70代

(ワタクシと同年代の娘がいます


ロトルア付近の別荘まで3時間以上運転していき、
別荘の修繕やメンテナンスをし、
寒い湖上で何時間も過ごし、
釣ったら釣ったで何十センチもある鱒を捌き、
マヌカチップでスモークにし、
冷凍保存し・・・・・


なんでも自分でやっちゃう彼女


同行するご主人は釣りにはまったく興味がなく、単なるお供
(それも大変かも。この時期の鱒釣りなんて、かーなーり寒そう
彼女曰く、
「彼はまったく、使・え・な・い!」
んだそう


「私は農場で育ったから、ファーマーがすることは全部父から習ったの。
フェンスも張れるし、家畜の出産にも立ち会えるわよ。」
と言っていたこともありました。家畜の出産は真夜中だったりもするし、逆子など難産なときは、自分で引っ張り出したりもするんだそうです


フェンス張りは農場の大事な仕事のひとつのよう。



囲っている動物によっては電流を流したりもします。



今はあちこちの農場でラムが見られます。



でも、彼女はファーマーにはならず、裁縫コンテストで全国1位になり、ハンドメイドの服を売るブティックを経営していたこともあるらしく、私の知らない華麗な経歴がまだまだある模様。


今は現役のコンピューター教室の先生です。


前に朝8時に彼女に電話を入れたら、人の良さそうなご主人が出て、
「ちょっと出かけています。」


「朝ご飯のパンでも買いに行ってるのかしら?」
と思って後で再び電話を入れると、
「パンは自家製よ ジムに行ってたの。」
とのこと


キウイと言えばキウイ・ハズバンドが有名ですが、こんな男気のあるキウイ・ワイフもいるのです。でも時代の流れで彼女のような、
開拓民の面影を残す、なんでもできる優しい『タフガイ』
はどんどん少なくなっているようで、残念。


「ブッシュウォークのときに履く靴下は?」
「暖炉の薪はどこで調達する?」
「電動スモーカーはどこのメーカーがいい?」
「シープスキンを手洗いするには?」
などなど、生活全般の疑問はまず彼女に聞いてしまうワタクシ


いつも『答え』がある彼女は、人生の大先輩です

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