ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

安らかに

2010-01-12 | 趣味・ボランティア・チャリティー
ボランティア仲間のイレインが年末に心臓発作で亡くなりました。

仲間うちの誰よりも小柄で、おしゃべりで、元気だったイレイン。
ウェリントンの親戚を訪ねるのを心待ちにし、
「じゃ、また来年ね。」
と、弾むような声で別れた、クリスマス前の様子が今でも目に浮かびます。

今日は彼女を惜しんで国内外に散らばる家族や友人、教会関係者、ボランティア仲間などさまざまな国籍の老若男女約200名が由緒ある教会に集いました。

(1950年代の立派なパイプオルガンのあるエプソン・メソジスト教会→)






お悔やみのスピーチの中で、
正直で、
忠実で、
常に明確に意見を言う人

と評されていましたが、まさにその通りの人でした。

口も手も片時も止まらず、起きてから寝るまでずっと動き続けては、家族に尽くし、人を助け、友情を培い、信仰に生きていたのでしょう。彼女ぐらいの年齢になると、届けられる寄付の品でも重い物や大きな物は持ちたがらず、ワタクシたち若手(これでも!)が呼ばれて運ぶのが常ですが、一際小柄なイレインは古本でも布団でもカーテンレールでも、何でも自分で運ぼうとし、こちらの方が慌てて手伝いに飛んで行くようでした。

こんなに突然世を去ることになり、誰よりも本人が驚いていることでしょう。
でも、そこで泣き崩れるイレインは想像できません。
「こうなったらこうなったで仕方ないわ。」
とスクっと立ち上がり、
「あっちへ行けばいいのね。」
と空の高みを見上げ、小さな身体で雲の階段を登っていくエネルギッシュな姿しか思い浮かびません。

葬儀の最後に放たれた色とりどりの風船が風にも吹かれず、まっすぐ青空へ吸い込まれていったように、明るく、迷いなく、前向きに、彼女らしく長い旅路へついたと思います。

May she rest in peace(安らかに眠れ)
と言いたいところですが、彼女に限ってそれは無理な話で、


 
Work in peace, Elaine!
(イレイン、安らかに働かんことを!)

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