ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

テアナウ+インバーカーギル行:ティワイポイント

2022年08月29日 | 南島:サウスランド
2021年1月のサウスランドの
4日目。NZ最南端の町ブラフ


ブラフヒルから下ってくると
飼い猫のコロに似た白黒猫

キミがNZ最南端の猫かもね


道の脇の大きなプレハブは、
1年に1回1日だけ開催される
ブラフオイスターフェスティ
バルの会場になっていた場所

2018年に参加していました。


一大パーティー会場と化し、
オイスター&驚きの飲み会🍻

この時はチャーター便の日帰
りツアーで天気も悪く、会場
と周辺のみで過ごしました。


丸く大粒で肉厚。臭みのない
最高級品種ブラフオイスター



周辺には気候の厳しさもある
のか他では見ない荒れた家が



この倉庫はテナント募集中



唯一の大通りに人影はなく、



店舗の空室も目立ちました。

コロナで外国人観光客がいな
くなり立ち行かなくなったか


通りで営業していたのはガソ
リンスタンドぐらいでした。



目の前にはティワイポイント
から延びる長い桟橋に大型船

精錬所にオーストラリアから
アルミニウムの原料を運んで
来たところなのではないかな


桟橋は町の沖合にあります。

まるでゴルフのパターのよう


スターリング岬からもティワ
イポイントの煙突が良く見え

「行ってみよう」ということに


道路標識に沿って曲がると、
鉄塔が林立しているだけの道

真っ平らなアワルア平野の先


鉄塔を追って行けば精錬所に
通じるのがよくわかります。



アワルア湾を立派な橋で渡り

(※さっきまでいたブラフヒル)


到着したニュージーランド
アルミニウム製錬所(NZAS)

一般車両はここまでです。


メルマガにも書いたとおり、
ここは1971年にフィヨルドラ
ンド国立公園のマナポウリ湖
地下水力発電所の発電開始と
同時に操業を始めた、50年来
の国家プロジェクトです。

精錬所はサウスランド経済の
10%に寄与しているそう。


精錬には多大な電力消費が不
可欠です。今でこそ水力発電
再生可能エネルギーともて
はやされて
いますが、要はNZ
政府が安価で安定した電力供
給を保証することで、民間の
外資企業を誘致したのです。


ティワイポイントだけで全国
の電力消費の実に13%に達し

ダウトフルサウンドへの途中
で見たマナポウリ水力発電所
なしに精錬所は語れません。


現在も官民の駆け引きは続き
2020年に精錬所が電力価格を
理由の1つに操業停止を示唆
し、NZ政府が譲歩することで
2024年までの操業延長が決定

しかし、ティワイポイントが
半世紀の歴史に幕を閉じる日
は確実に近づいています。


宗谷岬のある稚内市に新たに
3,000人規模の企業を誘致する
ことがいかに難しいことか💦


国も、サウスランドも、地元
も、早急に新たな道の模索を
迫られています。一方で全国
の電力の13%が他に供給され
ることはNZにとって大きな強
味となる可能性があります。


この旅で発電の始まりから、
消費の最後までを見届けられ
たのはよかったと思います。

ティワイポイントが稼働して
いるうちにまた戻って来られ
るかどうか判りませんから。



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