ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

日本行:「無用」から「不要」で得た自由

2023年09月13日 | 日本

2022年12月の日本行。本家訪
問と父方の墓参りを済ませ、
夜は妹夫婦と合流し5人で食事


彼らが予約しておいてくれた
店へグーグルマップだけを頼
りに歩いて行ったので、場所
も店名ももはや不明ながら💦

5人でワイワイ楽しく食事🥢


私たち姉妹はお墓の件が決着
し、小さくホッとしました。



繰り上げ長男の父(長男は若く
して事故死)に息子がいなかっ
たことで「お墓をどうするの
か」という件は、私たち姉妹
の幼少期からの懸案でした。

(※永代供養も頼めるのに)


薩摩藩の元藩士の家系という
大義名分はあっても、封建主
義や男女差別の真髄を子ども
の頃から空気のように呼吸し
叔母を含め一族の女たちさえ
「女は無用」を間接的に肯定
している姿は常に衝撃的で、
私が日本を出る遠因でした。



しかし、その思考回路を逆手
に取れば、嫁に来た母がお墓
の最後の1枠を叔母に譲るこ
とで(それは母の希望でもあり
ました)、娘たちは「無用」か
ら「不要」に降格され、自然
に一族との縁が切れました。



「後はこちらでやりますから」
と、いう叔母の一言に他家に
嫁いだ私たち姉妹は‟こちら”
にさえ入っていないのだと気
がつき、めでたく部外者に。


生まれたときから男でなかっ
たことを失望され続けた人生



還暦になってやっとその呪縛
を解き、自由になりました。



この安堵感は何にも代えられ
ず、妹以外の誰とも共有でき
ませんが決着してなにより。




愛子さまがお生まれになり、
「この子が天皇になれば、
日本は変わるかも

と思ったものですが、その道
はほぼ閉ざされているようで
人口の半分を軽視する社会の
未来は暗いと感じています。


日本を出て40年。日本のジェ
ンダーギャップは146ヵ国中
今も125位。重い順位かと。



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