ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

旅の賞味期限

2022年10月06日 | 旅の周辺

旅には賞味期限があると気づ
いたのは、40代半ばでした。


NZ移住後2年が経ち、生活が
安定してきた44歳から慈善団
体のチャリティーショップで
ボランティアを始めました。


ボランティアの“同期”はほと
んどが年金受給が始まる65歳
前後で、親子ほど歳が違う人
生の先輩たちから、私は今に
至る多くの事を学びました。


彼女たちとの話で気づいたの
が旅は行きべき時期がある事


これはかなり衝撃の発見でし
た。年金受給資格を得てこそ
人は遊び盛りを迎えるのだと
ばかり思っていたからです。


遠出の旅行に興味がなさそう
な彼女たちに「どうして?」
と詰め寄ると互いに顔を見合
わせながら何となくニヤニヤ


仲間は常時6、7人はいたので
私には判らない共通の想いで
通じ合っているようでした。


「主人に先立たれたから」
「欧米はさんざん回ったから」
「主人(か本人)に持病がある」
「離婚して独りになったから」
「エコノミック症候群が心配」
「ペットを飼い始めたから」


理由はそれぞれながらどれも
それほど説得力が感じられず
言っている本人たちも互いに


「どうしてかしらね~」
と言い合っている始末です💦


かつて海外で暮らす子を訪ね
て行きつつさんざん観光した
という人もいれば、1度は行
ったからもういいという人も


彼女たちに共通していたのは
旅の賞味期限が切れている
ということでした。理由は後
付け。時間と資金があっても
興味が他に向いているよう。


旅行は生涯を通じて愉しめる
ものだとはなから信じていた
私には驚きの発見でした。


しかし、旅慣れていた多くの
仲間たちが口を揃えて同じ事
を言うということは、それは
自分にも起きるかもしれない


当時は子育てと老猫の介護で
海外どころか国内旅行もまま
ならない時期でしたが、私に
『旅は行けるうちに』
という指標ができた逸話です。


あれから15年以上経ち、私は
還暦を迎え仲間は続々80代に
突入しています。私の旅は今
のところまだまだ続きます。


国内のプタルル



オーストラリアのケアンズ



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