ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

アデレード行:忘れえぬ光景の中で

2020年04月08日 | オーストラリア:アデレード

バロッサを引き揚げるにも
素通りはできないほど
大きく壮麗な教会の塔

かつてのルター派の繁栄と
信仰の深さが偲ばれます。


偶然写り込んだご婦人



辺りの静寂と緑に犬と髪の
白さ、ウェアの空色が映え
忘れえぬひとコマに。




ラングメイル・ルーテル教会



見事な糸巻き杉が美しく
オーストラリアらしくない
ヨーロッパが偲ばれる光景。



教会の敷地には墓地が広がり

さまざまな時代と形の
墓石が並んでいました。


19世紀の古いものから



真新しいものまで。



最も大きな墓はこの地に
教徒を率いたオーガスト・
ケーベル牧師のもので、

オーストラリアのルター派
の第一人者だったそうです。
バロッサ博物館でも教徒の
移住に関する、彼の尽力が
記されていました


ちょうど傾いて来た陽が
糸巻き杉の間から差し込み



辺りが急に明るくなり

幻想的なひと時でした。


迫害を逃れて来た人たち。

しかし、ここが無主の地
だったはずがなく、迫害を
逃れて来た人による原住民
アボリジナルへの迫害が
繰り返されたのではないか。


しかし、バロッサ博物館にも
ハーンドルフ博物館にも
私が目にした限りでは、
アボリジナルの記述はなく

自分たちの苦難の歴史が
一面的に語られていた
だけなのは残念でした。


次世代に語り継ぐのであれば
迫害の被害者という視点を超え
客観的に多面的に伝えてほしい
忘れえぬ光景の中で思いました。


過ちから学べる最良の教訓は、
繰り返さないことだと信じます。


コメント
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