ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

タスマニア行:移民のダイナミズム

2024年09月03日 | オーストラリア:タスマニア

2023年3月のタスマニア3日目


「ダシダシ?ダチダチ?」

と飛び込んだカフェは当然な
がら英語っぽく、ダーチー&
ダーチー・ベイカース
という
パティスリーが豊富なカフェ


相当な人気店らしく、観光客
らしき人たちが次々に入って
きてはショーウィンドーの可
愛いスイーツを写真どころか
動画で舐めるように撮る撮る


席もかなり埋まっていてテー
ブルがあったのはラッキー



やや遅い時間で2、3時でカフ
ェが閉まるオーストラリア(N
Zも)のカフェ難民の救いの場

混んでいて天井の写真のみ(笑)


スイーツの豊富さ豪華さに加
えウエイトスタッフが全員制
服を着ていたり(普通は黒いT
シャツなどかなりカジュアル)
ただのカフェではないらしい


「名前からして移民第1世代の
店かな」とピンときちゃう
自分も移民第1世代。DACIっ
てどこの姓?イタリアとか



DACIは旧ユーゴスラビア、
コソボの姓でした。店はダー
チー夫妻が経営しており、そ
れでダーチー&ダーチー。夫
婦別姓が普通な中で、2人は
同性。それで2人のダーチー


ご主人のナサーは母国の戦火
を逃れ1999年にタスマニアの
ここホバートに移住し、2002
年から本土のメルボルンへ。


そこでイギリスから来ていた
シェリルと出会いました。2
人ともプロのベイカーでパン
やパティスリー作りへの情熱
が愛を育み2003年に結婚💕


2008年にナサーの念願だった
ホバート帰還を実現し、2人
でヨーロッパ風のカフェをオ
ープンさせて大成功。タジー
と呼ばれるタスマニアっ子の
ハートをつかんで今や3店舗


カフェや小売りで消費者に応
えるだけでなく、卸売りで地
元の飲食業も支えています。


ナサーはレストランを経営す
る家に育ち、シェリルはロン
ドンの高級レストランで腕を
磨き、そんな2人が地の果て
のようなタスマニアで長年の
情熱と夢を大きく開花させる


誰にでもストーリーはあるも
のの、海を越え大陸を越えて
移り住む移民たちのストーリ
ーにはひと際心惹かれます。


言葉や文化の違いを越えて、
さまざまな民族が対等に出会
い、渡り合い、ときにぶつか
り、ときに支え、生涯続く友
情や愛情を育み、その国の一
部となって国を担っていく。


移民のダイナミズムはアメリ
カンドリームなど特定の国の
話ではなく、受け入れる準備
と度量、何よりその重要性を
理解する国なら、どこにでも
起きうるものだと思います。


2本続けて旅行記らしからぬ
話になりましたが、これも旅
に出たからこその気づきかと


次回は旅行記に戻ります。



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