のんびり食堂

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善き人のためのソナタ

2008-01-25 01:53:47 | 映画
去年のアカデミー外国賞受賞作品。
ネットでの口コミ評価も高く、見ようと見ようと思っていて結局未だに見ていなかった。
お正月、実家に帰った際に母が「良い映画だった」と言っていたこともあり、今日会社を早く出たので、TSUTAYAで借りてみた。

1984年の東ドイツ。国家保安省(シュタージ)によって、西側(西ドイツや民主国家)と関係のありそうな芸術家達は監視されていた。
任務に忠実なシュタージ局員のヴィースラーは劇作家のドライマンと彼の恋人である女優のクリスタを監視する。彼らの生活を監視するうちに、あまりにも人間的な行動や彼らの友人の死、音楽や文学に触れ、徐々にヴィースラも影響を受ける…。

見終わって涙が溢れた。
ドライマンの苦悩、ヴィースラの行動、東ドイツで暮らしてる人達の哀しみ、すべて淡々と丁寧に描かれているだけなのだけど、とても心を揺さぶられた。最後のシーンを見た瞬間に、「ああ、見て良かった」と思った。


演出も良かったけれど、演じている役者陣がホントに良かった。クリスタ役の女優さんをどこかで見たことがあると思ったら、「マーサの幸せレシピ」のマーサを演じていた人だった。髪の色が違ったので、「似てる人かな」と思ったら、同一人物だった。ただ全くの別人にもみえた。
去年のアカデミー賞の授賞式で外国賞を受賞した際に出演していた役者陣も会場に来ていて、受賞が決まった際に、彼らの笑顔がとても印象的だった。ヴィースラを演じた役者の方は、実はその4ヶ月後(去年の7月)に病気で亡くなったらしい。昨日のヒース・レジャーに続き、それを知りながらこの映画を見てとても切なくなった。



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