欧州旅行。

一週間ほど休暇をもらって、欧州（オーストリア、チェコ、ドイツ）を旅行してきました。
友人含めて３人での旅はとても楽しかった。
なにせ３人とも、美術館・博物館・食べ物好き、好奇心旺盛という点でとても相性が良い。

毎日いろいろ歩き回って、ホントに色々しました。

この旅の中で、私の一番楽しみにしていた場所はなんといってもベルリン。
ちょうどこの時期ベルリン映画祭もやっていて、偶々立ち寄った場所で、映画祭グッズを売っていた。街全体が「ベルリンの熊」で溢れていました。
そして、オーケストラの最高峰の一つベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地でもある。

ベルリンの滞在はほぼ１日しかなかったので、コンサートを見る予定は全くなく、博物館やベルリン大聖堂、チェックポイントチャーリーなど色々回っていた。ただベルリンフィルのコンサートホールだけでも見てみたくて、ポツダム広場に行く最中に寄って会場内を見学していたら、ベルリンフィルグッズの売っているお店が会場内にあることが分かる。拙い英語とドイツ語で会場内のスタッフの人に「SHOPはどこにあるんですか？」と聞いたら、「コンサート時間内でしか営業してないよ。今日は１８時から開場するよ。」と言われる。それを残念がっていたら、そのスタッフの人が「今日のコンサートチケットまだ少しあるよ」と言われる。今日のコンサートは「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」の定期公演。超人気オーケストラなので、この日が定期公演に当たるという確率も珍しい。

一緒に同行していた友人達も「折角だから見ようよ！」と言ってくれてチケットを購入。
しかも残っている席はA席というめちゃめちゃ良い席。

なんと、夢のベルリンフィルが本拠地で見れるとは！

日本で２、３年前にベルリンフィルを見た時、たしかC席で３万円くらいした（それもあまり良くない席）。
そして来日団員は、私が見たかったベストメンバーではなかった。コンサートマスターや各楽器の第一ソリスト達はいなくて、指揮者だけはサイモン・ラトルだった。演奏は素晴らしかったが、なんだか少々がっかりした思い出である。

今回、棚ぼたのようなシチュエーションで、A席（€90＝約9500円）で見れて、超ベストメンバー、指揮：サイモン・ラトル、そして演目を見て驚いた。
私の大好きなドビュッシーの楽曲だ。うわあ、なんて良いタイミング…。
もし残念なことがあるとすれば、私の格好。コンサートを見る予定が全くなかったので、patagoniaのジャケットにジーパン、スノーブーツという出で立ち…。チケットを買う際にスタッフの人に「この格好でも大丈夫？」と一応聞いたら、「全然大丈夫だよ」とは言ってくれたけど、、、A席周辺の観客の人たちは皆、ちゃんとした格好の人ばかりで、ラフすぎる格好をしているのは私達くらいだった…。

さてさて、最高峰のオーケストラの演奏はというと、本当に素晴らしかった！！！
超高級菓子を食べているかのように、繊細で且つ調和が素晴らしく、聞いていても見ていても鳥肌がたつほど。
フルートの音色から始まり、ストリングスへと流れる。素敵な絵画をみているよう。

今の第一コンサートマスターは日本人の樫本大進氏。そして情熱大陸で見てからのファンである首席ヴィオラ奏者の清水直子さんもちゃんと居た（前、日本で見た際には居なかった…）。
サイモン・ラトルの指揮は素晴らしくて、この時間がずーっと続けば良いなあとずっと思っていた。

ベルリンフィルのコンサートホールはとても面白い設計になっていて、A席で見たこともあって、とても団員の人たちが近く感じた。
そういう環境もあったせいか、クラシックのコンサートだったのに、サーカスでも見に来たようにワクワク・ドキドキしてしまった。

それにしても、当日でもベルリンフィルのチケットが買えたことに驚いた。案外普通に売っているんだなあと思ったら、友人が他の日本人の観客の人と話していて、そんな話をしていたら「それは珍しい」と言われた。実際、その日以外の公演はSOLD OUTになっていて、通常は当日券が出てもすぐに完売するらしい。たまたま寄った際に、スタッフの人に教えてもらえてとても運が良かった。
公演内容も素晴らしかったし、本当に良い機会でした…。

日本に戻って来ても、この経験のおかげでまた当分頑張れそう♪
またベルリンでベルリンフィルみたいなー…。