のんびり食堂

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天然コケッコー

2007-07-29 00:45:31 | 映画
小中学校合わせて6人しか居ない島根の学校に東京から転校生の男の子がやって来た。
山や海などに囲まれ、家族は農業などの仕事をしている人が多く、子供達が少ないので、小学校1年生から中学2年生まで、遊ぶときは皆一緒である。そんな彼らの日常を描いた映画である。

原作は、くらもちふさこのマンガであり、自分は連載当時からこの作品は読んでいた。実家に帰ると、眠る前に必ず読み返す程、大好きな作品である。「リンダ・リンダ・リンダ」の山下敦弘監督、「メゾン・ド・ヒミコ」の脚本家渡辺あやで、映画化されると知り、かなり期待が膨らんだ。心配なことといえば、役者の少年少女達が皆、東京出身の子が多く、あの原作の独特の方言や雰囲気がちゃんと再現されるかどうかだった。

今日映画の初日で、人から評判を聞く前に自分で確かめたかったので、昼間の用事を済ませた後、夕方、映画館へ向った。新宿武蔵野館の18時の回は、映画上映後に監督の挨拶も聞けるものであった。

さてさて、実際に映画を見てみたら、原作と映画を比べるというよりも、原作の世界観がそのまま映画化されていた。自分が想像した実写がそのまま画面に存在していた。主人公のそよ(夏帆)、大沢君(岡田将生)をはじめ、皆登場人物がとても良い。神社のキス、バレンタイン、修学旅行など、エピソードの選び方もかなりの好みで、映画オリジナルのものとかはないのだけれど、それが逆に好感を持った。原作同様に映画でも大沢君がとてもカッコ良く、島根での彼は中でも特別に見えるのだけど、修学旅行中、久しぶりに東京の友人達と会うとそこら辺に居る少年と同じように見えるあたりなど、とても面白い。

期待と心配も入り交じりながら最初見ていたので、純粋に映画を楽しめたかよくわからないけれども、監督が挨拶の際に言っていたように、「2、3回見てもらえるとこの映画の良さがより分かる」というので、また2、3回とまたこの映画を見返してみたいな、と思った。

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