【導入】
本日、オセローの稽古見学に行ってきました。
稽古というのは、俳優にとっては産みの苦しみの場であり、
また失敗の場でもあり、
要するに恥ずかしいわけで、
イギリスなどでは外部に晒すことはないそうです。ありえないことだそうです。
しかし、我らが蜷川様とさいたま芸術劇場は寛大かつ先鋭的なので、
今までに、その稽古見学を9回もやっているようです。
で、今回わたくしめが行ってきたわけです。30人ぐらいしか参加できない貴重なイベントで、権利が当選したときは嬉しかったのです。
そして、今日行ってきて、ものすごく感動しました!一生の思い出です。
---
【レポ】
一番印象に残った稽古のシーンとしては、
イアーゴーがオセロを焚きつけるために言う以下の台詞。
「貞操なんて目に見えないものです。失くした女に限って持ってるような振りをする。しかしハンカチとなると、、、」
ここですよここ。
(書いていて今思ったが、これは見学した自分が感動しただけでそれをいかに熱心に書いてもきっとつまらない自己満的なブログなんだろうなと思うけど、それでも書き続ける)
はじめ高橋さんは、将軍に忠実な旗手の役を演じたんだと思います。
丁寧に、諭すように、「貞操なんて」の部分を演じた。
しかし、蜷川さんは違う解釈を持っていた。
「そこはオセロを挑発する部分なんだから、もっと挑発的に言ってよ」
そこで、高橋さんは
ハッと鼻で笑うような調子で「貞操なんて」と演じなおした。
ちょっと早口すぎる、と蜷川さんの指示で、
次はすこしタメを置いてから「貞操なんて」を演じた。
その後も細かい修正が加わり、一つの演技が完成した。
こういう過程を間近で見れて感動したのよ!!
いつも見ている演劇はいわば完成品。
今日見れたのは、その製造工程。
今後舞台を見るときには、
舞台の製造工程まで想像しようと思う。
いやー今後の楽しみ方が増えた!!!!
ただ、稽古見学という銘ではありますが、稽古しているところを、邪魔しないように、こっそり見るのではなくて、
劇場の運営者から
「今日はこれから稽古見学です。蜷川さん、俳優の皆さん、スタッフの皆さん、よろしくお願いします」みたいな話があったりして、お客様扱いだったです。
十分すぎるほど楽しかったけど、あえて言うならその点がほんの少し残念だった。すずめの涙ほどの残念さですが 笑
実際蜷川さんも、「今日は少し手加減するよ。難しいダメ出しはしない」と宣言していたし。
それにしても俳優さんから蜷川さんに対する反対の意見表明とかがまったくなかったな。
演出家と俳優の関係ってそういう感じなのかな。
それとも、俳優さんたちが、蜷川さんの顔を立てるように、今日はおとなしかったのかな。もっと喧々諤々の、バトル稽古も見てみたかったかも。
【おまけ】
自分は高橋さんの熱烈なファンを自認していますが、なんとその高橋洋さんに会いました!!!
トイレに入って手をじゃぼじゃぼ洗っていたら、用を済ませた男性が隣の蛇口にやってきた。
なんと!高橋様ではないですか!
声にならぬ声を上げてぽかんとした自分に、高橋様は「ウース」と言ってくれました。有名人なので、素人に見つかった時の対応に慣れているんでしょうね。
自分は、何を言っていいか分からなかったので、とりあえず、「こんにちわ」とゴニョゴニョ言いましたが、
「ファンです!」とか「握手してください!」とか「サインください」とか言えませんでした。
だってさ、向こうにとって、自分は超赤の他人なわけで、自分としてはいきなり話しかけるのは不自然だと思ったんですよ。
あーでもせめて握手だけでもしておけばよかったなぁ。
なお、この手洗いは持っていったサンドイッチを食べる前に手を洗いに行ったときのエピソードですが、
食べ終わった後、口をゆすぎに同じトイレに行ったら、トイレのドアを開けた瞬間にまた高橋さんがいまして、驚きました。汗が一気に吹き出まして、とりあえず、そのままドアを閉めて退散しました。
少し時間を置いてから、再び入りましたら、ワイシャツ着たリーマン風の男がいました。
2度も会うなんて、嬉しいけど、なんか待ち伏せしていたストーカーっぽかったかなぁ。悪い印象とともに覚えられていたら嫌だなぁ、とウジウジ考えています。
---
さぁ!次は千秋楽だ!前から3列目という素晴らしい席で観劇します。
興奮冷めやらないですが、とりあえず今日の書き込みはこれまで!
本日、オセローの稽古見学に行ってきました。
稽古というのは、俳優にとっては産みの苦しみの場であり、
また失敗の場でもあり、
要するに恥ずかしいわけで、
イギリスなどでは外部に晒すことはないそうです。ありえないことだそうです。
しかし、我らが蜷川様とさいたま芸術劇場は寛大かつ先鋭的なので、
今までに、その稽古見学を9回もやっているようです。
で、今回わたくしめが行ってきたわけです。30人ぐらいしか参加できない貴重なイベントで、権利が当選したときは嬉しかったのです。
そして、今日行ってきて、ものすごく感動しました!一生の思い出です。
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【レポ】
一番印象に残った稽古のシーンとしては、
イアーゴーがオセロを焚きつけるために言う以下の台詞。
「貞操なんて目に見えないものです。失くした女に限って持ってるような振りをする。しかしハンカチとなると、、、」
ここですよここ。
(書いていて今思ったが、これは見学した自分が感動しただけでそれをいかに熱心に書いてもきっとつまらない自己満的なブログなんだろうなと思うけど、それでも書き続ける)
はじめ高橋さんは、将軍に忠実な旗手の役を演じたんだと思います。
丁寧に、諭すように、「貞操なんて」の部分を演じた。
しかし、蜷川さんは違う解釈を持っていた。
「そこはオセロを挑発する部分なんだから、もっと挑発的に言ってよ」
そこで、高橋さんは
ハッと鼻で笑うような調子で「貞操なんて」と演じなおした。
ちょっと早口すぎる、と蜷川さんの指示で、
次はすこしタメを置いてから「貞操なんて」を演じた。
その後も細かい修正が加わり、一つの演技が完成した。
こういう過程を間近で見れて感動したのよ!!
いつも見ている演劇はいわば完成品。
今日見れたのは、その製造工程。
今後舞台を見るときには、
舞台の製造工程まで想像しようと思う。
いやー今後の楽しみ方が増えた!!!!
ただ、稽古見学という銘ではありますが、稽古しているところを、邪魔しないように、こっそり見るのではなくて、
劇場の運営者から
「今日はこれから稽古見学です。蜷川さん、俳優の皆さん、スタッフの皆さん、よろしくお願いします」みたいな話があったりして、お客様扱いだったです。
十分すぎるほど楽しかったけど、あえて言うならその点がほんの少し残念だった。すずめの涙ほどの残念さですが 笑
実際蜷川さんも、「今日は少し手加減するよ。難しいダメ出しはしない」と宣言していたし。
それにしても俳優さんから蜷川さんに対する反対の意見表明とかがまったくなかったな。
演出家と俳優の関係ってそういう感じなのかな。
それとも、俳優さんたちが、蜷川さんの顔を立てるように、今日はおとなしかったのかな。もっと喧々諤々の、バトル稽古も見てみたかったかも。
【おまけ】
自分は高橋さんの熱烈なファンを自認していますが、なんとその高橋洋さんに会いました!!!
トイレに入って手をじゃぼじゃぼ洗っていたら、用を済ませた男性が隣の蛇口にやってきた。
なんと!高橋様ではないですか!
声にならぬ声を上げてぽかんとした自分に、高橋様は「ウース」と言ってくれました。有名人なので、素人に見つかった時の対応に慣れているんでしょうね。
自分は、何を言っていいか分からなかったので、とりあえず、「こんにちわ」とゴニョゴニョ言いましたが、
「ファンです!」とか「握手してください!」とか「サインください」とか言えませんでした。
だってさ、向こうにとって、自分は超赤の他人なわけで、自分としてはいきなり話しかけるのは不自然だと思ったんですよ。
あーでもせめて握手だけでもしておけばよかったなぁ。
なお、この手洗いは持っていったサンドイッチを食べる前に手を洗いに行ったときのエピソードですが、
食べ終わった後、口をゆすぎに同じトイレに行ったら、トイレのドアを開けた瞬間にまた高橋さんがいまして、驚きました。汗が一気に吹き出まして、とりあえず、そのままドアを閉めて退散しました。
少し時間を置いてから、再び入りましたら、ワイシャツ着たリーマン風の男がいました。
2度も会うなんて、嬉しいけど、なんか待ち伏せしていたストーカーっぽかったかなぁ。悪い印象とともに覚えられていたら嫌だなぁ、とウジウジ考えています。
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さぁ!次は千秋楽だ!前から3列目という素晴らしい席で観劇します。
興奮冷めやらないですが、とりあえず今日の書き込みはこれまで!
稽古場見学当選されたんですね。とっても羨ましいです!私はクジ運が全然ないので・・・(>_<)
洋さんが演技を形成していく様子が少しわかってうれしいです(^o^)
そして男性ならではのコメント(笑)、楽しく拝見させていただきました(*^_^*)
稽古場見学当選されたんですね。とっても羨ましいです!私はクジ運が全然ないので・・・。
洋さんが演技を形成していく様子が少しわかってうれしいです。
そして男性ならではのコメント(笑)、楽しく拝見させていただきました☆
コメントありがとうございます。
●高橋さんの演技力といえば、
恋の骨折り損、において、
台詞しゃべりまくりで、
芝居全体を一人で引っ張っていった、
あの作品に象徴されていると思っている、わたくしそんな人間でございます。
演技力に感服いたしました。
●好きなところですが、「タンゴ」のしげおちゃん役や、天保の桶屋役の、高い声で話す姿が一番好きです。
★リンクがありましたのでberowne様のブログ拝見致しました。
●「ヴェネツィアを楽しむ裏ガイド~水の都に隠されたミステリーを追え~」は自分は見ていないんですよ。
その番組を知ったのが放送後だったのですが、高橋さんのインタビューとかもあったのですね。見たかったです。。。再放送を期待して、今後チェックしたいですね。
●ガラスの仮面というのは、寡聞にして存じ上げなかったのですが、高橋さんが出演すると嬉しいですねー。
●また、高橋さんが歌っているシーンについてのブログで、「天保」のグダグタダンス合唱と、「タンゴ」のチャップリンのところ、読みました。
berowneさんの文章は、あの舞台を思い出させてくれる臨場感あふれる文章で笑わせていただきました。(歩けるんだわー、のところとか特に。)
それにしてもすごい観劇量ですね。かないません。。。
今後とも高橋様の活躍をお互い祈ってまいりましょう!
ブログも拝見させていただきます。よろしくお願いいたします。
「恋の骨折り損」同感です!
あのセリフ量、演技力にはヤられました。
一番再演してほしい作品です。
今度のDVD発売がホントに楽しみです!
好きなところは、、、書ききれない~!(笑)
しげおちゃん&佐吉、ホントかわいくて好きです
私のしょ~もないブログにもご訪問いただきありがとうございます☆
以前のブログに書かれてましたが、一緒に観る観客、大事ですよね~。すごくわかります!
タンゴ~と白夜~の洋さんの感想なんかも教えていただけるとうれしいです
これからもちょこちょこお邪魔させていただきたいと思います。
こちらこそ、よろしくお願いいたします☆
「貞操なんて」の部分の意味がようやくわかりました(笑)
あらためて、稽古の時はこんな風だったんですね~
こちらのレポのおかげで2度楽しめました!
いやぁ自分も毎日楽しみにしてるんですよー。
あれ、千秋楽もいらっしゃるんですよね。
二度(もっと?)の観覧ですね。うらやましいですっ。
「貞操なんて」の部分ですが
本番まででさらに演技の変更があったのだろうか?とか楽しみが膨らみます。
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前回の書き込みには書き忘れましたが、他にも稽古の記憶を思い起こすと、
○「仮に私が女房にハンカチを上げたとします。するとそのハンカチは女房のものです。だから、」
のところはいかにも論理的に伝わるように、テンポ良くというか、言い聞かせるように、というか
(、、、すいません、うまく文章では表現できませんが、、、)
そんな感じのだめ出しされてましたよー。
○「寝た、、、、乗った、、、ともどちらでもよろしいように」
は「声をひそめて言ってよ(蜷川さんの指示)」、とかありましたね。
○キャシオーがビアンカに「こんなところでなにしてるの」声をかけるシーンも、さんざんマキヤさん、だめ出しされてました。
つっても、これらの稽古3シーンは、「貞操なんて、」のシーンほど印象に残らなかったので書きませんでした。
当日楽しみです。
本番までさらに変更してるかもしれないですし!
(上記の台詞の細部は記憶違いがあるかもしれません)
初日ってすごそうですね。(ネタばれアリということで、ブログは冒頭の数行しか拝見してないです^^;)
ちなみに初日に関しては、自分はまだ未経験です。
自分が千秋楽で見終わったらじっくり読ませていただきます。楽しみです。
ちなみにバックステージツアーもおもっきりハズレました・・・
最初洋さんは、どんな演技をされてたんですか?気になります~
オセローは埼玉&大阪で数回行く予定です・・・・・ホントにお金のかかるカワイ子ちゃんですわ(苦笑)
さい芸、年間パスポート発行してくんないかなぁと本気で思う今日この頃です(笑)
「当選は発送をもってお知らせ」だったので、
おとといぐらいまで期待していたんですが。。。
大阪まで!すごい!!
彩劇に関して>
たしかに年間パスポートはいいアイデアですね♪