第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

2009年最後の30分

2009-12-31 23:45:12 | Weblog
今後を考えた。
2009年最後の三十分は歯磨きをしながら、自分が何をしたいのか、久しぶりに、見つめたのである。
久しぶり、というのが残念ではある。


ステップ0
まず、どこから議論を進めるかといえば、自分が生きていることである。
あの時僕は生きる選択をした。ということは、少なくともなんらかの目的があるはずである。

目的といえば、せいぜい楽しめるだけ楽しんでやろう。ということである。その「楽しみ」が何かということが重要になってくる。


ステップ1
まずは、いろいろ勉強することであった。これは高校卒業以来変わっていなくて、大学時代満たされなかったから、それを満たす必要があった。
それは大学院で満たされた。いろんなことをまんべんなく、深堀りすることは出来なかったとはいえ、
その「いろいろ勉強する」は満たされた。

よしよし。so far so goodである。

次の楽しいことはなんだろうか。
それが今後の目標足りえるものであろう。

海外に出ること。アメリカに留学すること。
そういえば、これも昔から思っていた。アメリカには旅行で行かない。必ず留学でいく。と自分が言っていたのを覚えている友人はいるだろうか。
今のところ、アメリカではないが、海外には出たようである。

よしよし。so far so goodである。

さあ、次だ。アメリカに留学する?現在応募しているPhDにそのまま突入する。
それでいいのか?

ステップ2
ここで一つ立ち止まってみる。
今、書いてきた二つの根底にあるものは何か。

海外に出る。いろいろ勉強する。
この二点のさらに深くにある自分の欲求はなんだったのか。

この分析が欠かせない。

一つ一つの断片的な欲望を満たして、それを味わっているだけでは
未だにつかめていない「自分」というものの全体像が見えてこない。


まず、いろいろ勉強する、についてであるが、
なぜ高校卒業時大学にそれを求めていたかといえば、
まるで勉強せず、ファイナルハロンだけやっていた自分が、高校三年で最低限のことを勉強していて、勉強が楽しいことに気づいたからだ。
まだ、やりたいないことがある。なにも学んでこなかった。
それを満たしたい。
これが一つ深くに掘り下げた欲求である。

これは好奇心といえよう。
つまり、自分は好奇心が強いのだ。未知のものを知る。これが自分の欲求なのだ。

二つ目。海外に行くこと。
なぜだろうか。これも、未知のものを知る。に通じるものもあるが、
やはり、海外生まれというのと、言語を学ぶことが生来好きだった。
という自分の背景/好みが(なんとなくだが)遠因として存在しているように思える。

ふむ。しかし、この二つ目。どうもまだ煮詰まっていない。
もうすこし、詰めたい。

「おそらくだが、
何かを残したい。
自分の痕跡を世の中に残したい。
できれば多くの人に自分の名前を覚えてもらいたい。
ようは、有名になりたい。」

といった考えから、多くの人⇒世界の人々
という発想になったことがある。
若かったから、日本は小さいと思っていた。だから、海外に出なければいけない。と思っていた。

今ひとつ詰まっていないが、
どうやら、有名になりたい。
という名誉欲のようなものが根底にありそうだ。

となると、
好奇心と名誉欲である。

この二点が、医学部をやめてまで、他の勉強をやり、
就職の可能性を著しく低めてまで、海外に出る決意をした、
二つのdriving forceであるようだ。

この欲求を満たすにはどういった経路が今後望ましいのか。

ステップ3
まず、有名になりたい、だから海外だ。
の件であるが、
海外といってもいろいろある。
はっきり言って、日本で有名であれば、仮に他の国にまったく知られていなくても、日本の大きさから考えて「世界的に結構有名である」といってもいい。
少なくとも今はそう思っている。

となると、海外に出る必要はなくなってくる。もちろん日本に残る積極的な理由もない。

次に、好奇心のところだが、
これ、曲者なのは、いろんなことを「知る」ことが好きなのであれう。
知ったことをもとに「創る」ことについては、いままで、そこまで、重点を置いてこなかったかもしれない。
もちろん、勉強して、それをうまくまとめるのとかは好きだったが、まとめているだけでは「創って」いるうちに入らない。となると
あまり自分は創ることが好きではないのかもしれない。

仮にそうだとすれば、
情報を集めて、それをまとめる、仕事、というのが向いているかもしれない。
となると、マスコミ。アンケートする調査会社。とかが浮かんでくる。他もあるかもしれないが、世間のことを知らないのでなんともわからない。

しかし、だ。
「そもそも創ることが好きではないかもしれない」という自己分析があまりしっくりこない。
結構、新しいものを創るのが好きな気もするのだ。
分からなくなってきた。

医学部はテストをこなすだけだったし、
今まで、あまり創る経験をしていない。論文にしろなんにしろ。
となると、好きなのかどうか判断がつかない。

つかないならつけるようにすればいい。
となると、今の課題は、なにか創ってみる事。
だろうか。
しかし、論文を書くには現在の環境は不適切だ。

なるほど。先生に相談しなければならないわけだ。友人達が言ったとおりだ。

もし、なにか書いてみて、向いていると思ったらどうする?
向いていないと思ったらどうする?

ここからはステップ4になるだろう。

思考実験はここまででおしまい。明日から、とりあえず作業に当たります。三日間はがんばらないと、提出できなくて、まずいから。いくらなんでも不合格にしてはいけない。それだけは、あってはならない。