空飛ぶイメージ

テレビを見て思ったこと。

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一面に広がる美しいひまわり畑。ひまわりは人間の背丈より少し高い。鮮やかな青空と、真っ黄色のひまわりの対比。そのひまわり畑をかすめるようにサーと滑空するイメージ。

このひまわり畑で数十年前には戦闘が行われていた。両軍の兵士はひまわりに身を隠して戦った。銃を構えたまま、腰をかがめて走ったり、地面にはいつくばって這って進軍していたりしたのだろう。

戦の後には兵士の死体がいくつも転がっていた。軍服の胸ポケットにはひまわりの種。戦闘中に手軽に食べられるものとして、兵士たちはポケットにためこんで、暇な時にぼりぼりかじっていたのだろう。

いまそのひまわり畑からは油がとれる。近隣住民には重要な収入源になっている。

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種が象徴する命の輪廻と、死ぬ運命にある兵士がはらを満たす-つまり生の欲求を満たす-ために種をかじっていたと考えると、なんともふしぎな感覚だ。