第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

エネルギーはいつだって目の前にある。

2011-01-29 13:53:31 | Weblog
庭の梅にメジロがやってきた。緑と白のコントラストに感動した。そういえば自分も自然の一部なんだなあ、とぼんやりと思った。


梅はまだ固い蕾にくるまれていた。でも近寄って見てみると、蕾の合間から少しずつ鮮やかな色を見せつつある。ぐっと押し出すような、大地の圧力を感じた。


一見変化がないようでも、自然は着実に変化している。その奥にある猛烈なエネルギーを垣間見る。決して動かしえない潮の流れのやふなそのエネルギーに、ただただ圧倒される。


冬はさむい。

しかし、次に進む熱さを鋭く感じるには、冬が一番なのではないか。


よい週末をお過ごしください。

飽和なんちゃら圧

2011-01-21 14:21:28 | Weblog
ビーカーに水を張る。絵の具をぽとりとたらす。水底に鮮やかに居座る絵の具の滴。ゆっくりと溶けだして、終いには、消えてなくなる。水はごくわずかだけ、その色に染まる。だれも気づかない程度に。美しいけど残らない。人生、アンバウンデッド。飽和なんちゃら圧。

南天の味。

2011-01-16 17:33:23 | Weblog
鳥がやってきた。南天の実を食べている。

まず、ついばむ。

つまり、枝から一粒丁寧に取る。

上くちばしと下くちばしの間に赤い実が鮮やかに見える。

そのあとに、口の中に落とし込む。


かならず一旦くちばしではさむのである。


人間でいうと、箸で食べ物を運んでくるプロセスなんだろう。

手がないから、くちばしが箸の役割なんだなあと思う。



毎冬見る光景である。

揺らげ、俺。

2011-01-16 10:55:12 | Weblog
揺らげ、俺。

「人生はブラウン運動」ってずっと以前つぶやいたけど、
アンドロイド研究を見て、
無意識で無意味で継続的な微細な動きが
人間を人間たらしめているということを知ると、
やっぱりそういう揺らぎが人間を人間たらしめてるんだと再確認できる。

記憶の境界

2011-01-16 10:54:12 | Weblog
記憶の境界、アンバウンデッド。



だれといたのか、その人がどんな顔をしていたか、自分が楽しい気持ちでいたこと、ははっきりと覚えている。なのに、その時にいた町がどこか思い出せない。その人と一緒に思い出すこともできない。

いのちの音

2011-01-10 13:44:15 | Weblog
夜。バス停。一時間に二便のローカルバス。外灯は少なく、人気は全くない。静かだなあ、と思っていたら、突然、そばで、カタン、という音がした。側溝の蓋が何もないのに音を立てたのだ。人がいないのになぜ、と驚いてそちらを見たら、猫がとことこ道路を渡っていった。そうか、音をたてるのは人間だけじゃないんだ。

すこしいらいらしていた。

2011-01-09 15:32:31 | Weblog
つかれていらいらしていた。

だから外にでた。

庭を歩いてきた。

太陽はもう大分低くて、

隣の家の影が庭半分ぐらいをしめていた。

そうか、冬は日が短いんだなあと思った。

いい香りがした。

どこからか風でふわっと。

近くを探してもその香りの元が見つからない。

おやとおもって、振り返ったら

黄色い花があった。

鼻を近づけたら、いい香りがした。

蝋梅。ろうばい。

数年前に写真をとった蝋梅。

すこしだけ大きくなっていた。

すこしだけいらいらが溶けて

部屋に戻ってきた。