第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

臨時合宿

2006-08-28 20:25:48 | 要領合宿
写真を持っていたので文責は私、濱根が担当させていただきます。

2006年8月26日~27日、要領臨時合宿が行われた。場所は湘南、藤沢及び江ノ島である。初の外出の合宿であったが面子が集まらず、結局内田、濱根、高橋の固定メンバーで行われることになった。テーマは「ベタに夏っぽいことを堪能する」という方向で決まった。

最初はベタに海の家で焼きそばとかトウモロコシを食べようと予定していたのだが、シャワーとロッカーを使うだけで1500円かかるという高値に立腹し、結局海の家は使わない方向にした。(事実、公衆トイレさえあれば海の家など無くとも何とでもなる事も判明した。ただし汚い恐怖の便所水を避ける努力を要する。) 呼び込みも非常にしつこく、それをどのように振り切るかという所で要領が試された。内田の「帰る所なので」というのも有効だったが、濱根の「釣りに来たんで」というのが最も有功だったようだ。

海は良かった。泳いでも浮かんでも、気持ちが良く、大きな音で夏っぽいBGMとつまらないラジオが開放感を増大させた。ほとんど泳いだことのない内田君もちょっとベンチャーして泳いでみたようだった。もっと南の方の海へ行くという案や、近隣の大和市在住のT時君の家を拠点として合宿を行おうなど、多岐に富んだ話題が出た。関係無いが新幹線の「500系」とか「700系」の「系」って何だろう?という話題も出て大いに頭を悩ませた。

テレビに出てたシラス丼の有名な店へ行くと2時間くらい待たされた。しかし他店でも同じようなものを売っているのに行列が出来ているのはそこだけだったからさぞかし旨いのだろうと期待を寄せた。しかし食べてみれば、不味くはないが、そこまで旨いわけでもなく、並んだ時間を考えれば若干の赤字的な感じだった。テレビによる広告の力強さを実感させられた。

夜は所謂、海の幸みたいなものを食べてやろうと藤沢駅周辺を徘徊したが、大宮駅周辺と近似した町並みに、そういった地方色の濃い飲食店は中々見つからず苦労した。しかしどうにかこうにか「茅ヶ崎(なんとか)」とかいう店を発見して、湘南でとれたであろう海の幸を味わうことにした。(地元のことをよく知らない宿の親父にその店の情報を話すと食いついてきた。)

翌日は釣りをしようという話だったから、M田君のアドバイスに従い100円ショップで釣竿を探した。しかし見つからず、店主に話を聞いたところ普段は置いてあるが、たまたまその時は売り切れていたということだった。その為、藤沢駅周辺の100円ショップを翌日探そうという方向で、その日は終わった。

それでも冥王星は回っている。

2006-08-24 22:43:01 | Weblog
決議結果が出たらしい。
惑星メンバーから外れるってさ。

でも、当の本人冥王星君は、
無視して回っています。わーい

大自然そのものをそのままの姿で理解するという(多分科学的な)視点に立てば、
問題なのは冥王星が惑星として暗記するべきかどうかということではなく、

冥王星がどういう星か?
惑星の定義は?

その結果として、冥王星は惑星の定義に当てはまるか?

という話が大事。

地学の勉強。懐かしい。

2006-08-24 22:32:32 | Weblog
ところで話が変わりますが、
今、惑星の数で色々盛り上がっているみたいですね。

当たり前と思って疑問に思わなかったことが、
ふとしたきっかけでがらりと崩れる。まぁ、そんなことはよくあることです。

【起】

そういえば冥王星って軌道が明らかに他の惑星に比べて、「ういてた」よね。
中学か高校か、はたまた小学校の時か、
地学――もしくは理科――の教科書かなんかで軌道を見た時、
「これおかしいだろっ。楕円すぎ。むしろ彗星じゃん。」
って一瞬思った。
たぶん、そういう人、結構多いと思う。
高校の先生も、冥王星は彗星が起源かもとか、なんとか言っていたはず。記憶は定かではないが。
でも
そんな疑問をもっても、すぐ忘れちゃって、
それ以上調べようっ!なんて普通思わないよね。

---

【承】

今回のことは、ここ数日でいきなり沸きがった議論とは思いにくい。
世界を騒がす議論に発展するまでに、もっと長い議論の歴史があったと考えるのが妥当な気がする。
ってことは多分、結構前から、
冥王星の位置づけについては、色々議論があったんじゃないかな。。勝手な推測。

もし、昔教科書を読んだ時、「これおかしいだろ」って気付いて、
熱心に調べ物でもしていたら、今回の議論の先取りができていたかもね。

宇宙科学者に向いている人ってそういう人なんだろうな。

----------

【転】

宇宙科学者には向いていないかもしれませんが、
高校の時は地学、結構好きでした。
特に宇宙とかそういう話が、ロマンちっくで好きでした。

なので、今回の惑星騒動をきっかけに
宇宙について少し本でも読んでみようかななんて思ったりして。
本棚から、「もしも月が無かったら」という本を取り出して、読み始めました。
以前は途中で挫折したけど、別に内容が難しくて挫折、とかではなかったから、
今度は最後までがんばってみる。

ちなみにこの本は「月が無かったら」とか「地球が小さかったら」とかいろんな「if」トークで楽しませてくれます。
地学の副読本としても使えるかも。

--------------

【結】

ところで、国際宇宙学会が冥王星を惑星からはずすと仮に決めたところで、

冥王星は
気にせず
回り続ける。

わけで

子供たちに、「冥王星は死んだ。」みたいに、
その存在を無視してもいいような教え方はしないでほしいな。希望。

むしろ今回の議論をきっかけに、

「惑星の定義を変更したことで、冥王星が惑星メンバーから外れる」ということと、
「その天体が本質的にどういうものなのか。」、ということは
ぜんぜん違う議論なのだということを教えてほしい。

論点を細分化しできるだけ明確にする。
それが科学的な思考を生む基礎の基礎ではないか。

そして、できればもう一つ。
冥王星が無名の星になるということからは、
冥王星以外にもたくさんの「惑星2軍」が宇宙にはあるということも想像できるはず。
覚えている有名な星だけでなく、
無名の小天体が宇宙にはたくさんいる、ということをremindするためにも、
今回の盛り上がりは大変有効に使えるのではないか?


眠い。お休み。今週で夏休みもおしまい。
病院実習面独裁。病院実習めんどくさい。

追記

2006-08-23 19:48:12 | Weblog
研修二日目について補足。

ハンセン病患者の赤ちゃんに関する、
これらの悲劇的な行為が行われていたのは日本です。
海外ではありません。

研修の一日目、二日目は国内で行われたのです。

三日目-現代の医学生が送る戦死した軍医へのメッセージ

2006-08-22 17:40:27 | Weblog
3日目

【起】

移動移動。マニラへ移動。

フィリピンへ降り立つ時、
眼下には大小さまざまの多くの島と、それを多い尽くす濃い密林が広がっていた。
(「濃い密林」は「濃い」と「密」で意味かぶっているけど、ほんとうに「濃いっ!」て印象があったから、敢えて書きました。)
海の色も日本と違う。

日本とは明らかに違うその風土を真上から見た時、
この異国に60年以上野ざらしにされている、
祖母の兄のことが頭によぎった。

【承】

僕は考えた。
もし、自分が、もしくは自分の近い家族が、友人が、
こんな遠い土地のジャングルの中で死んで(レイテの戦死だから、たぶん餓死だろう)、
骨も見つけられず、
遺族が一度も尋ねてきてくれなかったら。。。

さびしいよね。やりきれない感じがします。

つーことで、
今回の研修中、かれの戦死地レイテ島滞在時には、
お線香を上げたのです。

【転】

ちなみに彼は軍医でした。慶應を卒業したらしい。
碌な機材もないジャングルの野戦病院で働いていたのだろう。
野本博(のもとひろし)という名前であった。

彼について僕が知っているのは残念ながらそれだけ。
でも僕の訪問は初めての遺族訪問なので、
少しは安らかに眠れるようになってたらうれしい。

【結】

軍医として兵隊の世話をする。
兵隊とは、
任務とはいえ、
国のためとはいえ(国のためになったのか?ほんとに?ま、この議論は触れないでおこう。。)
相手国の人を殺す戦闘集団。
兵隊を世話する医者というのも、いろいろ葛藤があったのだと思います。
でもちょっと想像して思いついたのですが、
もしかするとこう思っていたのかもしれません。

「自分の友人も兵隊として戦地に来ている。
隣人も兵隊として戦地に来ている。
仲間が命を賭しているのだ。
そういう彼らのお世話ができるのだから、がんばらねば。がんばりたい。」
と。

戦争は最前線にいる人たちが一番大変だと思う。

(僕は先の大戦に関する色々な議論についてはノンポリです。
ただ「あらゆる戦争は、それ自体が人類に対する悲劇」とは思っています。)


【蛇足】

3日目。
ここを見ている人の興味にそえるような、学問的ねたは特にない。

研修に参加した人の内輪ねたは多少あったかもしれないが、
彼ら彼女らはこのブログの存在を知らない。教えない。

てゆーか、3時15分起床で成田に向かった日で、
眠かったから、
なにをしたのかあんま覚えていない。

二日目-人権とhuman securityに関するエトセトラ

2006-08-22 17:12:51 | Weblog
【起】

2日目は、ハンセン病の療養施設の見学。
2年前の国内研修の時にも行った。
(今回の書き込みには関係ないが、
ハンセン病は、一橋の英語の授業で自分がプレゼンしたテーマでもある。思い出深い。)

「療養施設」というが、
その昔は刑務所のごとき存在であった。
いや、刑務所より怖いかもしれない(刑務所に行ったことがないから分からないけど)。
最近でもニュースで話題になってるから、結構知っている人も多いと思う。
特に怖いのが、人工妊娠中絶や、赤ん坊の命を奪っていたことだろうね。
言葉は怖いけど、殺人を行っていたんだよね。

【承】

中絶ってのは基本的に「子宮外で生育不可能な状態の胎児or胎芽を娩出すること」
なんですよ。
これすらも、もし母親が同意していないのに、医療従事者の都合で無理やり中絶を行ったら、相当な人権侵害ですよ。
同意して中絶した人だって、相当な精神的打撃を受ける人もいるんだから。

さらにね。

子宮外で生育可能な赤ん坊でも、娩出した後に、
口を押さえて、命を奪っていたんだよね。
医療従事者がね。

殺人だよね。怖いよね。
これ、最近クローズアップ現代とかでもやっていたから、
ほんとの話。

【転】

ハンセン病の歴史を学ぶと、種々の問題が見えてくるが
そのなかでも一番やばいのが、
今回紹介した、

人権蹂躙。

人権ってすごい重要ですよ。
ほんとに重要ですよ。
これないと人間じゃないんですから(奴隷に人権はなく、人間として扱われなかったように)。
「人権は人間を人間たらしめるもの」といっても言い過ぎではないでしょう。

【結】

僕は今human securityという概念に興味を持っている。

(human securityについては結構前のブログにも書いたけど、
今、その概念の奥深さを再認識して、興味が盛り返してきた)

human securityというのは人間の幸せを考える分野。
医療に限らず、戦争による悲劇も、経済格差の話も、人権の話も、包括しているのがhuman security。
僕自身、医療のみにとらわれず、いろんなアプローチで人の幸せに関係してみたいと思ってきた。
だからhuman securityに今興味がある。
できれば大学院でこういう分野を専攻してみたいとも思い始めていたりもする。

でもhuman securityを専攻しても仕事って見つかるのかな??
ま、いいや。
決めたわけじゃないし。
メディア(NHKとか)への就職もまだ興味あるし。
国際政治もまだ興味あるし。

一日目-アジアとアフリカに思いを馳せる

2006-08-22 16:49:00 | Weblog
研修1日目

【起】

いろんな人の講義があった。
その中で、
慶應の熱帯医学の先生の講義があった。
この研修はフィリピンへ行くものなのだが、
彼はあえてこう言い放った。

「学生さんたちをフィリピンみたいなアジアに行かせるより、アフリカに行かせた方がいい。
その方がよっぽど世界の貧困について理解を深められるし、色々思うことも出てくるだろうに。」

たしか、こんな趣旨のことをおっしゃった。
そのときの自分は、半分眠りかかって講義を受けていたから、
別に対して気にも留めずにいた。

---

【承】

今、家に帰ってきてから、The end of povertyという本(この本についても実は出会うまでの素敵なエピソードがあるのだが、それは今度書く。)を読み始めた。
これを読んでいたら「なるほど、アフリカの現状を知りたい」と思うようになった。
そう思うようになったのは以下のような部分を読んだからだ。

(この本のある部分を、勝手に翻訳&抜粋すると、)
-----
発展というのははしごにたとえることができる。
アフリカのextreme povertyにあえぐ人たちは、このはしごに足をかけることすらできていない。
バングラデッシュの女性たちは、このはしごの足場を獲得し、はしごを登り始めたところだ。
インドのITテクノロジーoperatorはさらに何段か上を行っている。
中国の北京のやり手ビジネスマンはもうかなり上り詰めている。
-----

本ではもっと詳細な描写があって、
アフリカの人たちの窮状について読んだ時僕はかなり心を動かされた。

【転】

このようなはしごの比喩で行くと、
僕らが尋ねたフィリピンは
マニラの都市部だとかなりはしごを上っている。
レイテ島や周辺の小さな島の田舎でも、
まぁ、バングラデッシュぐらいのレベルはとうに到達している。

「国際保健協力を学ぶ上では、もちろんフィリピンでも色々学べるけど、
アフリカに行ったらもっと心動かされるーーーもしかすると打ちのめされるかもしれないがーーー経験をできるのに。」

あの慶應の先生は↑こういうことを伝えたかったのに違いない。
と気付き、あの先生の正直さと国際貢献への熱意が分かってきたのだった。

【結】

起承転結の流れにしたかったのだけど、
【結】の部分で書くことをが思い浮かばない。よって強制終了。電源ボタン長押し。。。じゃ。

国際保健協力研修からの帰国第一声

2006-08-21 11:16:33 | Weblog
国際保健協力フィールドワークフェローシップ
という長い題名の海外研修から帰ってきました。
行く前は、このやたら長い題名はうろ覚えで
仮に「なんて研修?」と問われても、
「国際協力研修」としか答えられなかったのですが、
やはり11日間やってくると一応覚えるものだなぁ、と。。。

ってのはどーでもいー話でして、

(下書き。時間ができ次第、追記していく。)



The fire in Tyre hires more fighters.

2006-08-01 22:19:54 | Weblog
「タイアの若き御領主!十分お分かりになったな!あなたがなさろうとしていることは危険きわまる!」

幕が上がってはじめに聞いた台詞はこれだった。劇場に全体にとおる力強い声。これが舞台俳優のすごさなんだな、と私に気づかせてくれた。戯曲の題名はペリクリーズ。私が初めて舞台というものに感動した思い出深い戯曲。シェイクスピア原作、蜷川幸雄演出。それ以来、私は舞台に夢中で、蜷川さん演出の劇はすべて見ることにしている。

さて、冒頭に持ってきたこの台詞。主人公である「タイアの若き領主」ペリクリーズに対して、挑戦状をたたきつけるような言葉であるのだが、まぁ、舞台の内容はおいておく。

今回のテーマはこのタイアである。タイアはTyreであり、現在もレバノンの交通の要所である。
そして、
交通の要所となれば、
洋の東西を問わず、

戦時中には

攻撃の対象になる。

そう、現在のイスラエル対レバノンの武力紛争でも、Tyreとその周囲は空爆の対象になったのだ。

日曜日、戦場と化しつつあるレバノンから逃げようとしてバスに乗っていた人々は、イスラエル軍機によって爆破された。3名が死亡、13名が負傷。負傷者は現在Tyreの病院で治療中だ。

他にも怪我人は続出している。Tyre周辺への空爆で45名が負傷しているのだ。

この両者の戦いは解決の糸口すらつかめていない。鍵を握るアメリカが、安易な停戦は本質的でない、と、停戦に対して積極的でない。一体、いつになればこの両者の間に横たわる積年の憎しみの連鎖が断ち切られるのか。

ペリクリーズは離別をテーマとした悲劇のストーリーだが、ハッピーエンドで幕を閉じる。シェイクスピアの生没年は「人殺しも色々ある1564-1616」と覚える。そんなシェイクスピアの作品には、めでたしめでたし、で終わる戯曲はそう多くない。

くしくもTyreの名前が出てきたんだ。この武力紛争も、ついでに中東全体に広がる不安定の機運も、人間の英知で解決してほしい。「Tyreの若き御領主」ペリクリーズのような不屈の魂を持ち合わせない、私たちみたいな凡人でも、目標をひとつにしてやれば、きっと光は射して来る。

戯曲ペリクリーズを上回るような見事なドラマ、を私は見たい。あなた方人類にはそうしたドラマが作れるはずだ。

追記:
本ブログの題名は「タイヤでの戦火がますます戦士を生む」です。英語で韻を踏んでみました。こんな憎しみの連鎖は断ち切らなければいけません。

-------------

あさってから海外研修に行ってきます。国際医療協力の現場をこの眼で見て、
世界の健康と平和と幸福について考察を深めてまいります。

なんてね。柄にも無い文章を認めてみた。

The fire in Tyre hires more fighters.

2006-08-01 14:36:24 | 演劇
「タイアの若き御領主!十分お分かりになったな!あなたがなさろうとしていることは危険きわまる!」

幕が上がってはじめに聞いた台詞はこれだった。劇場に全体にとおる力強い声。これが舞台俳優のすごさなんだな、と私に気づかせてくれた。戯曲の題名はペリクリーズ。私が初めて舞台というものに感動した思い出深い戯曲。シェイクスピア原作、蜷川幸雄演出。それ以来、私は舞台に夢中で、蜷川さん演出の劇はすべて見ることにしている。

さて、冒頭に持ってきたこの台詞。主人公である「タイアの若き領主」ペリクリーズに対して、挑戦状をたたきつけるような言葉であるのだが、まぁ、舞台の内容はおいておく。

今回のテーマはこのタイアである。タイアはTyreであり、現在もレバノンの交通の要所である。
そして、
交通の要所となれば、
洋の東西を問わず、

戦時中には

攻撃の対象になる。

そう、現在のイスラエル対レバノンの武力紛争でも、Tyreとその周囲は空爆の対象になったのだ。

日曜日、戦場と化しつつあるレバノンから逃げようとしてバスに乗っていた人々は、イスラエル軍機によって爆破された。3名が死亡、13名が負傷。負傷者は現在Tyreの病院で治療中だ。

他にも怪我人は続出している。Tyre周辺への空爆で45名が負傷しているのだ。

この両者の戦いは解決の糸口すらつかめていない。鍵を握るアメリカが、安易な停戦は本質的でない、と、停戦に対して積極的でない。一体、いつになればこの両者の間に横たわる積年の憎しみの連鎖が断ち切られるのだろうか。

ペリクリーズは離別をテーマとした悲劇のストーリーだが、ハッピーエンドで幕を閉じる。シェイクスピアの生没年は「人殺しも色々ある1564-1616」と覚える。そんなシェイクスピアの作品には、めでたしめでたし、で終わる戯曲はそう多くない。

くしくもTyreの名前が出てきたんだ。この武力紛争も、ついでに中東全体に広がる不安定の機運も、人間の英知で解決してほしい。「Tyreの若き御領主」ペリクリーズのような不屈の魂を持ち合わせない、私たちみたいな凡人でも、目標をひとつにしてやれば、きっと光は射して来る。

戯曲ペリクリーズを上回るような見事なドラマ、を私は見たい。あなた方人類にはそうしたドラマが作れるはずだ。

追記:
本ブログの題名は「タイヤでの戦火がますます戦士を生む」です。英語で韻を踏んでみました。こんな憎しみの連鎖は断ち切らなければいけません。

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あさってから海外研修に行ってきます。国際医療協力の現場をこの眼で見て、
世界の健康と平和と幸福について考察を深めてまいります。

なんてね。柄にも無い文章を認めてみた。