「夜の音」
窓を開けて、家を南北に抜ける風を感じながら、おやちょっと冷えるな、などと思いながらパジャマを長ズボンに履き替えたりしている。夏の夜、の夢、、、ではなくて、普通に、夏の夜。
遠くから聞きなれない声が聞こえてくる。「ポーポー ポーポー」という、たぶん、なんかの鳴き声だ。「ポーポー」を1セットとすると、それを4セット繰り返して一旦鳴き声が止む。そのあと少し間が空く。しばらくまっていると次のが始まり、また同様の四セットを。鳴く
「あまり聞かない声だね。鳥かなあ」などと母と話しながら、耳を澄ませていると、たまに5セットであったり、3セットであったりする。いったいなんなんだろう。フクロウかな。神社にふくろうが住み始めたとしたらそれはそれで風雅だ。
それから、虫の音。春の中ごろからずっと聞こえる音なんだけど、これも正体は分からない。家に小学生でもいれば、学校でなんという虫だか聞いてくるのかもしれないけれど、うちには子供はいないから、しかたない。
なんでも検索できる時代になったようであるけれど、こういう音声がなんなのか、ということはなかなか検索できない。「ポーポー 夜 声」などで検索してもきっとわからないだろう。
文字という目で取れる形ではない情報がこの世には溢れている。すっごい世界が向こう側に広がっているのだ、と思うと、テレビを消して、エアコンを消して、窓を開けて、夜の音に耳を澄ませたくなる。
夏の夜の、やっぱり、夢。
窓を開けて、家を南北に抜ける風を感じながら、おやちょっと冷えるな、などと思いながらパジャマを長ズボンに履き替えたりしている。夏の夜、の夢、、、ではなくて、普通に、夏の夜。
遠くから聞きなれない声が聞こえてくる。「ポーポー ポーポー」という、たぶん、なんかの鳴き声だ。「ポーポー」を1セットとすると、それを4セット繰り返して一旦鳴き声が止む。そのあと少し間が空く。しばらくまっていると次のが始まり、また同様の四セットを。鳴く
「あまり聞かない声だね。鳥かなあ」などと母と話しながら、耳を澄ませていると、たまに5セットであったり、3セットであったりする。いったいなんなんだろう。フクロウかな。神社にふくろうが住み始めたとしたらそれはそれで風雅だ。
それから、虫の音。春の中ごろからずっと聞こえる音なんだけど、これも正体は分からない。家に小学生でもいれば、学校でなんという虫だか聞いてくるのかもしれないけれど、うちには子供はいないから、しかたない。
なんでも検索できる時代になったようであるけれど、こういう音声がなんなのか、ということはなかなか検索できない。「ポーポー 夜 声」などで検索してもきっとわからないだろう。
文字という目で取れる形ではない情報がこの世には溢れている。すっごい世界が向こう側に広がっているのだ、と思うと、テレビを消して、エアコンを消して、窓を開けて、夜の音に耳を澄ませたくなる。
夏の夜の、やっぱり、夢。