第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

人間の眼はなぜ黒い。

2011-09-21 22:10:57 | Weblog
眼をよく観察すると黒いです。
外人の眼は青いよ!って思うかもしれないけど、
それは虹彩の部分です。
眼を白目と黒めに分けるとするならば、
黒めはさらに二つにわからていて、
ドーナツ状の虹彩と、その真ん中のブラックホール的な瞳孔、に分かれます。
要するに黒眼のその真ん中の部分、これが黒いってことが言いたいのです。
これは全世界共通で真っ黒です。


で、なぜ黒いかと言えば、
それは光が返ってこないからです。
一般的に、人がモノの形やら色やらが分かるのは、
そのモノに光が当たって、
反射されるからです。
その反射を見て、あーあれは四角い、これは青い、などとわかるわけですね。

しかし、眼の中はそうはいきません。
だって、光を反射させてしまったら、
光を受け取れないから。
見るためには、そこで光をしっかりと受け取る必要があるのですね。
だから、眼の黒目のそのまた真ん中の瞳孔からは光が返っていきません。
そりゃあ、ものすごい光を与えれば返ってきますよ(フラッシュ撮影時の赤目とかそれだよね。あとは、眼底鏡の検査とか。)

というわけで、眼の黒目は光を逃がさない、
ブラックホールみたいな存在なんです。
すごいですね。

ということで、今日はF値のお話です。


先日カメラを買うことにしまして、
ちょっといい物を買おうなんて思ったわけです。
そうしてお店に行ってみると、
いわゆるマイクロ一眼(ミラーレス一眼)が流行っているみたいでして、
結構お安いものもあったりするわけです。
レンズと本体セットで、5万円ぐらいとかあるので、
へえそりゃあどんな代物なのだい?
と興味をひかれたのです。

一方、デジカメと言えば、やっぱりコンパクトデジカメですよね。
これもまた、ピンからキリまで、
1万円程度のものから、5万円弱の製品まであるので、
ふーむ、いったい何が違うんだろう、
と、ま、こっちもお金を使うわけですから、
いろいろ違いを知りたくなるわけですね。

そこで学んだ一つのスペックが、
「F値」

これ、レンズの明るさ、を表しているらしく、
値が小さいほど、レンズが明るいらしいです。
そして、値が小さいほど、値段が高くなります。
つまり、値が小さいほど高性能(?とにかく、作るのが大変)らしいです。

さて、一体全体これはなんじゃらほい、と思うのですが、
どうも、さっきお話した、
眼のお話に似ているみたいでして。

F値というのは、やってきた光を、
どれだけ失うことなく、記録センサーまでもっていけるか、
を説明する値らしいです。
値が小さいほど、もとの光を、奥の記録センサーまでもっていけるので、
少ない光でも、写真をとることができます。

カメラのレンズってのは、まあレンズですから、
大体の光は内部に通すのですが、
そりゃあ100%通過させるってことができないらしく、
一部は反射してしまうみたいです。
しかもカメラの中って6枚とか8枚とかたくさんのレンズが入っているみたいで、
そのせいで、光がどんどん反射して、
失われてしまうらしいのです。

その損失が少ないカメラほど、
かなり暗い環境でもきれいな写真が取れたりするらしいです。
(今発売しているコンパクトデジカメだとF値が1.8というのが最小で、案の定、屋内の撮影に最適!夜景撮影にはこれ!飲み会でもくっきり写真が撮れる!という売り方をしています。)


僕が買ってきたのはF2.0なので
けっこう、損失が少ないらしいです。
たしかに、家の中で撮影しても、
以前のカメラに比べて、くっきりぶれずにうつるし、
シャッタースピードも速くなっているので、
とっても、シャープな映像になります。(コンパクトカメラだから全自動です。僕は何もしていません。)

ということで、F値の説明終わり。
最近では、光学10倍ズーム、とか、広角28㎜とか、
その程度の機能なら、2万円弱の安いカメラでも備わっているので
今後デジカメで差をつけるとすると、

Fの値、ダイナミックレンジの幅、記録センサーの感度、

この辺が今後のカメラ選びの見どころになってくると思います。
コンパクトカメラに関しては、だいぶスペックを読み込めるようになりましので、
カメラ購入で悩んでいる方はぜひ内田まで~。


<おまけ>
カメラをレンズの側から覗き込んで見てください。
レンズの向こうは真っ黒ですよね。
カメラのレンズをのぞいている
あなたの姿はあまり映らないはずです。
なぜなら、それがものすごくはっきり映っているようだったら、
光が、レンズに弾き返されている、ということを意味するので、
記録センサーに写らなくなってしまいます。(まあ、少しは映るけどね。普通の窓ガラスよりは映らないはず。)
(極端な話、レンズが鏡だったら、
鏡の向こうの記録用紙に、映像を焼けないわけ。)