池袋の永井格税理士事務所  ながい いたる の心の通うブログです             

 池袋で事務所を開いて25年。経営者の皆様と心の通ったおつきあい。

どうにも似合わない組み合わせ

2010年09月08日 08時46分56秒 | ちょっと一息
 土曜日の朝、だれにも知らせずそっと家を出る。特に娘に見られないように・・・。
 特別やましいことをしている訳ではない。ただ、見られたくないのだ。
 要は、土曜出勤のときの出で立ちだ。猛暑の土曜日、Tシャツ・バミューダ・サンダルで出勤。それだけなら、それはそれで形にはなっている。

 かつて会社勤めの頃、「カジュアルデー」というのがあって、毎週金曜日は、重役以下みな普段着で出社したものだ。
 普段着とはいってもジャージとスニーカーで出社するわけにはいかないから、それなりの「カジュアル」な服装をしなければならない。だからグレーの背広にネクタイが地についたおじさん達には、カジュアルデーはかえって負担になっていたようだ。上司の顔色を伺うだけでも気をつかうのに、部下のOLからやれダサイの、やれセンスがないのと陰口をたたかれるのではやりきれない。
 これを当て込んで、大手デパートが紳士服売り場に「カジュアルデーコーナー」なるものを設けたこともあった。

 話がそれたが、土曜日は私のカジュアルデーだ。何を着ようと人にあれこれ言われる理由はない。Tシャツ・バミューダ・サンダル姿で出勤しても、土曜日は来客があるわけでもないし、たまたまあっても土曜日ゆえに笑ってすませることもできる。自営業の特権だと思えば多少の心のゆとりができないでもない。

 ただ、問題は鞄だ。これがどうにもまずい。Tシャツ・バミューダ・サンダル姿で愛用のダレスバッグを持つと、なんとも滑稽な出で立ちになる。似合わないのだ。
 前日の金曜日に仕事先からダレスバッグを持ったまま直帰すると、翌日の土曜日は必然的にこんなどうにも絵にならない恰好で出勤するハメになる。
 ダレスバッグというのは、スーツを着てネクタイをした人間が持つもので、Tシャツをシャツアウトして、サンダルをパタパタ鳴らしながら持つようなシロモノではない。

 何となく人の目を気にしながら、小一時間電車に揺られて池袋へ。ようやく事務所にゴールイン。ここまで来ればもう大丈夫。娘にケチを付けられることも、肩を張ってカジュアルを気取る必要もない。

 今日は私のカジュアルデー。外は炎暑、でも空には秋の雲。今日いっぱい、自分の時間を満喫しよう。
 傍らで、ダレスバッグが笑っている。


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