池袋の永井格税理士事務所      ながい いたる の心の通う ブログです             

 池袋で事務所を開いて18年。経営者の皆様と心の通ったおつきあい。

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池袋のお花屋さん 2

2008年07月11日 12時10分26秒 | 仕事のこと
 坂巻さんの奥様が若年アルツハイマーと診断されたのはもう10年以上前のことでした。
 それ以来、病気の妻のために文字通り爪に火をともすようにして蓄えてきた3000万円は、昨年の税務調査の結果半分以下に減ってしまいました。

 確かに10年間所得税の申告をしてこなかったことはいけないことです。無申告の期間の所得に対する税金を徴収されるのは当然だし、ペナルティーも課せられます。

 坂巻さんは過去5年間の所得を推計されて課税された上、多額の重加算税を払わなければなりませんでした。

 近所の子供たちに親しまれてきた池袋のお花屋さんも近々閉店する予定です。土地も売ります。でも土地の価格は下がっているし、土地を売ったときに発生する譲渡所得に対してまた税金がかかります。

 坂巻さんは、そして奥様は、そして池袋の小さなお花屋さんは、池袋副都心の歴史から塵のように消えていったのです。

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池袋のお花屋さん 1

2008年07月08日 12時58分02秒 | 仕事のこと
 池袋の街角で30年間小さなお花屋さんを営んできた坂巻さんは、今店の前の小さなベンチに腰をかけて呆然と空を見上げています。
 坂巻さんは75歳。普通の会社ならとっくに定年、悠々自適の生活を送っているはずでなのに、今の坂巻さんは何もする気力がありません。

 お金はなくても活気に満ちた去年までの坂巻さんはどこにいったのでしょう。

 毎年母の日に子供たちでにぎわっていたあのお花屋さんはもう戻ってはこないのでしょうか。

 いったい何が坂巻さんをこんなにしてしまったのでしょう。

 それは、ある税務調査がはじまりでした。 つづく

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