ナーシング助産院のブログ

手技は桶谷式で乳房の調子を整えるマッサージ方法を行っております。駐車場あり。

スプーン授乳について

2010年08月31日 16時28分42秒 | 母乳相談など

以前にもスプーン授乳のことを書きましたが、当院でもお産の予定日直前に来院していただいてその方法をお話いたしてます。

もちろん直接赤ちゃんが吸える場合は、スプーン授乳などしなくて良いのです。

どうしても赤ちゃんがおっぱいを吸いにくく、または哺乳瓶にすぐ慣れてしまいそうなおそれのあるママの乳首の形によっては、スプーン授乳をお勧めいたしてます。

昔はといっても、つい最近までは生まれたら、まず糖水を飲ませて(この時に哺乳瓶を使って)

2回ぐらいしっかり飲める赤ちゃんはお母さんの元に返して(それまでは、新生児室に預けて)母乳を飲ませる、不足分をすぐミルクという具合でした。すぐ哺乳瓶で吸わせる弊害など当時としては考えることもなかった。

病院のルチーン(約束事)として決められていた。新米助産師の私も、特にそのように指導を受けて問題視もしなかった。

あれから数十年(きみまろさんではないけれど)色々勉強する機会があってわかることが増えてきた。

今は糖水から始めるようなことはない。

だけどまだ新生児室に預けている場合は、その間哺乳瓶を使ってしまうことがある。哺乳瓶は最終手段であると思ってすぐ哺乳瓶を使うことは無いように。

ぶたやカンガルーなどは、最初に吸った乳首は、自分の乳首と認識し、他の乳首は絶対吸わない。たいがいは、乳首のかずぶん子豚は生まれる。たまにかずより多く生まれた場合は、あぶれてしまうから、他の豚のおっぱいを吸わせる。

はじめに吸った乳首だけをすう。

まあそれもビックリだけど。。。。人間はそれほど敏感ではないけれど、乳頭混乱はすぐ起こす。

だから哺乳瓶を簡単使わないほうが無難です。

 


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哺乳瓶のコマーシャル?

2010年08月30日 17時37分11秒 | 母乳相談など

 決して哺乳瓶のコマーシャルではありません。

逆に母乳でそだてている赤ちゃんには哺乳瓶を安易に使わないようにいたしましょう。

産院で入院中にすぐ哺乳瓶を使ったりいたしますと赤ちゃんは哺乳瓶に慣れてしまうおそれがあります。ましてや入院中に使う哺乳瓶のほとんどは、ミルクメーカーが産院に無料で配布しており、それを入院中に使っているのです。

またその哺乳瓶は、飲みやすいように乳首が柔らかく結構穴も大きい。哺乳瓶が細く出来ているからその結果乳首も細く作られており、口を大きく開けなくても、そこそこ飲みやすく出来てます。

赤ちゃんもすぐ簡単に飲める哺乳瓶のほうを好むようになることもあります。

今この写真の哺乳瓶でちょっと問題になっているひとつは、哺乳瓶に「母乳相談室」というネーミングがいけないということです。確かに私もそう思います。20数年前に桶谷とピジョンの会社で共同開発として、この哺乳瓶が作られました。

口を開ける角度が、母乳を吸う角度と似ていること。穴がとても小さく出来ていて力を入れないと簡単にでない。

そうはいっても哺乳瓶を使うことによって、どんなけ弊害があること(リスクが大きくなる)ことを説明しなければならないと思います。

続きは又明日。


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今は見かけなくなったサラシの紐でおんぶ

2010年08月29日 17時14分19秒 | 仕事のこと徒然に

Kさんの実家のお母さん。私の母が良く晒しでおんぶをしてくれた。

大きくなるまでおんぶをしてくれた。今晒しでおんぶする姿が見えなくなったねと手技中にその話になった時、Kさんが

今でも晒しでおんぶをしているよと。。。。

で、写真を撮ってきてもらいました。ちょっとひもが長かったようですが、急遽写真におさまっていただきました。

晒しにおんぶをしている姿をみると亡き母を思い出します。本当に上手におんぶを長いことしてくれました。

あんなに長いことおんぶをしてくれたのにおんぶをしている写真を一枚も残さなかったことに悔いています。

 

後ろ姿です。

おしりのところはすっぽりと入ってます。ただ単に普通の晒しですが、今ではこのようなおんぶを出来る人が少なくなりました。今の若い人には見たことがない光景かもしれません。晒し以外に古い帯をたおして作ったりしたようです。

本当に懐かしい、懐かしい光景です。Kさん有り難う。


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今年の猛暑で、ダムの水位が下がっている。

2010年08月28日 05時59分07秒 | 雑記

昨日のニュースで。

雨が降らないので、かなり水位が下がっているからとのことでした。

本当に今年の夏の暑さは大変でしたね。まだもう少し続くようですが、いつもなら、こちら多賀城ではお盆が過ぎると少し暑さが和らぐのですが、まだぎらぎらの太陽です。

富士山に登った時に感じたことは、とにかくお水が貴重なので、手を洗うときもほんの少しで洗うし、山小屋で泊まった時夕飯の時に出たお茶の量が少しだった。今までの人生の中でお茶を出していただいた時こんな少しのお茶の量というのは初めてでした。

もちろんそのことで不満と思ったわけではありません。本当に貴重なんだなーと実感した瞬間でした。紙コップですので、こうしたゴミを下に運ばなければならない苦労もありますね。山小屋の方は代々そうやってやってこられたのだなーと感謝いたしました。

ダムの水位が下がっていることに、水の使い方を考えつつ生活をしなければならないですね。

ところで、母乳中に含まれる水分は100ccあたり88ccの水分がはいっております。水分が多いので、しっかり母乳を飲ませていればわざわざ、水分補給の為に湯冷ましを飲ませなければと考えなくても良いのです。

授乳中のママがこの夏暑いのに水分補給が少なくならないよう注意してくださいね。

 


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8月21日の記事の続き

2010年08月27日 07時39分04秒 | 母乳相談など

8月21日の記事について

ニョロニョロと出た乳脂肪の写真を撮って私にその写真を見せて頂いたママは。。。

乳首の中に芯というか筋っぽく触れました。乳頭の先端に白斑はありました。しかし、乳房にはしこりがありませんでした。乳腺外科の木村先生に紹介状を書いて行っていただいた方でした。

通常は白斑があった箇所に(1つの穴が詰まれば瞬く間にしこりが大きくなるのですが)、

このママの場合は乳房にはしこりができていないので、乳頭の中の問題かなと思って紹介状を書きました。

乳頭から乳頚部にかけてたくさん脂肪として詰まっていたわけでした。ただの乳脂肪だけであったので、心配なものではありませんでした。

たいがい私のところに来院される場合は、しこりとして瞬く間に大きくなる場合は、はっきりこの穴が詰まっているという時乳房手技でつまりを取り除き乳汁が飛びだすのです。瞬く間にすっきりいたします。白斑の場合もあれば乳栓で詰まる時もあります。

乳腺外科に紹介状を書いており、連携をとらせていただいております。


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