葉状腫瘍
木の葉っぱのようなしこりが乳腺の間質が異常に増殖して腫瘍となります。
その腫瘍は急速に大きくなり数ヶ月で10cm以上になることも珍しくないとのことです。
そのほとんどは良性の腫瘍ですが、時には悪性の場合もあるとのことです。
30代~50代に好発する。
乳がんの場合は、そのほとんど急に大きくなるのでなく少しずつ年月をかけておおきくなります。しかし、急激に大きくなる場合に葉状腫瘍があるということを知っておかなければならないことですね。
そういう場合は乳腺の専門医に行って見てくださいね。
授乳中、数時間・数日の間に大きなしこりが出来た場合は、乳管が詰まったり白斑のため乳汁がでなくなったり、乳腺炎のため、排膿されないためしこりができます。数時間から急激に大きくなるしこりは、葉状腫瘍ではありません。変なしこりではありません。
そんな授乳中のトラブルは助産院で大丈夫です。
乳栓(粒状、カス状)が詰まった場合は乳汁が出なくなり、またたくまに硬く大きなしこりになります。手技でつぶを出すことによってまたたくまにしこりがなくなります。
白斑の場合は乳口が水ぶくれ状態になり、穴をふさぎます。そのためしこりが同じように大きくなります。手技でふさいだ状態を開通させますが、この場合は、乳口の炎症なので、ふさいだ乳汁を取り除いても炎症はすぐ治るわけではありません。
白斑の場合は何故できてしまったのか、赤ちゃんの飲み方や授乳の仕方など、乳首の硬さやその他いろいろ原因をさぐらなければなりません。
しこりという症状は同じでも、白斑と乳栓では原因も内容も違います。
乳腺炎の場合は、硬いしこりになる場合もありますが、硬くない場合もあります。排膿を促すために手技を行います。あまりひどくならない為、早めにいらっしゃってくださいね。
状況によって、産婦人科・乳腺の専門医にご紹介する場合もあります。
授乳中数時間で大きくなった場合のしこりは、葉状腫瘍(数ヶ月かけておおきくなる)とはちがいますので、そのてんは心配しないでくださいね。
自分の乳房を良く観察することは大切なことですから、慣れてきますと自分で粒を飛ばせるようなお母さんもいらっしゃいます。
白斑は飛ばすという表現ではありませんので(飛ぶというものではありませんので)この点もごっちゃになって考えておられる人もおります。
排出した粒があまりにも大き過ぎて、その結果粒がでたけれど、穴をぶち広げてでたので、後遺症的に白斑が出来てしまう場合もありますが。。。まあたいがいは塞がったつぶがでれば解決です。あまり大きな粒はめったにはありませんので。