発行 はるか書房 発売星雲社 1,500円
はじめに、この本で一緒に考えたいこと。ということで4人の著者が、学校勉強能力と学校生活能力(いじめをしない、されない、とか)しか意識しトレーニングしていないなということだ。トレーニングすべき、もっと大切な能力があるのだ。とかいてありました。
①自分と自分が保護すべき人のために稼ぐ能力
②身の回りのことを処理する能力
③自分自身の心身の健康に配慮しメンテナンスしていく能力
④親密な人々(友達、恋人、家族、など)とよい関係をつくる能力
⑤社会のなかの人々(主に仕事関係や近隣の人々)と適切な関係をつくる能力
⑥初めてのことや難しそうなことにもチャレンジしてみる勇気
⑦厄介なことや面倒くさいことでもやり遂げる忍耐力
⑧「これだ」と思うことに取り組む場合の熱意と根気
こうした能力は学校勉強ばかりしていても身につかない。
水に入らなければ水泳能力を身につけることができないように、雪山に立たなければスノボー能力を身につけることが出来ないように、実際に生活課題に関わり、他の人々と関わらなければ獲得していくことができない。
①~⑧の能力の獲得のための予備知識を目指している。
と書いてありました。うーん。ちょっと耳が痛い項目がいくつかありましたが、確かに生きていくうえにおいて、獲得しなければならない大切な能力だなと思いました。
本のタイトルに大人になる前のジェンダー論ですから、中学、高校生や大学生に見てほしいですね。子供を育てているお母様にもおすすしたい本でした。