北信濃の冬にしては異例の暖かい日と晴天に恵まれたので、Seestar S50(星雲銀河などの自動撮影機) を使っていくつか撮影してみました。
冬の定番星雲を三つ、 まずオリオン座M42大星雲
上が処理後、下が原画像です。明るい中心部のディティールに拘ると全体にノイズが乗ってしまいました。原画像のままの方が良さそうです。今回はスマホに自動送信されるjpegファイルではなく、Seestar本体に蓄積されるFITSフォーマット画像を使っています。
DATA 2023/12/09 24h42m Exp 9min
馬頭星雲付近です
DATA 2023/12/09 26h50m exp 37min
そして、ばら星雲
この装置の画角には、ばら星雲は大き過ぎました。。
DATA 2023/12/8 26h25m exp 6min
色彩がやや薄く、ノイズも結構あるけれど、機材準備がほぼ不要な速写性と撤収の早さは代えがたいです。iPhoneから外部ディスプレイへの表示機能などを使えば、観望会にも有用かもしれません。
ピント合わせはほぼ自動でOKですが、微妙に合わない場合もあり、やはり手動での操作が時々必要です。またSeestarは水平調整がきちん出来ていることが正常動作の前提となります。私の個体だけかもしれませんが、水平調整モードの指示どおりに全方向の水平を合わせたつもりでも、使用していていくつかの天体を導入している間に「2度以上水平がずれているので直して」のメッセージが表示されて停止してしまうことがしばしばありました。 その後以下の対策をしてみました(正しい方法かどうかは不明)
①三脚のSeestarを搭載するマウント部分の水平を、水準器とスマホの水準器アプリを使用して全方向において傾きをほぼ0度に調整する
②Seestarを搭載、起動、スマホアプリとwifi接続
③コンパスキャリブレーション
③水平調整モード、この時2度以上の傾きが表示されたら、2度以下に収まるよう調整する。2度以下になればそれで調整終わり。無理に0度にしない。そのまま④へ (ただし2度以下になっていないと、天体の自動導入(操作)そのものが出来ない)
④水平キャリブレーション
以上の方法で、今のところうまく動作できています。