もう1か月半も前の5月連休中に撮影した春から夏の天体写真の整理に手が回らず(主に本業の仕事と畑作業で)、やっと少しづつ始めました。
昨今の銀河・星雲の写真は、複数コマ(或いは数十枚かそれ以上)を重ね合わせ、あるいはノイズ減算やフラット補正などを行うのがトレンド、というか
常識的に行われており素晴らしい作品に仕上げている方が大勢いますが、とてもそんな時間は取れないので、撮影した1コマに簡単な画像処理をする
手間のかからない簡便な方法で撮影した天体を仕上げてみました。 もちろんノイズは多いし周辺減光もありますが、1つの天体に僅か10分ほどの処理
時間で完結出来るため、ストレスがありません。 いずれ時間が取れるようになったら(そんな時が来るのだろうか。。)じっくりと画像処理をしてみる
かもしれません。 パッとしない画像もありますが、宜しければご覧ください。 撮影した順番に並べてあります。
春の銀河の代表、 おおぐま座のM81(右)とM82
DATA: 2022/5/4 21h57m ZWO ASI294MC-Pro EXP: 120sec Gain:250 cooling: -19.8deg EQ: iOptron45 guiding: MGEN-3
りょうけん座 M63 ひまわり銀河
DATA: 2022/5/4 23h00m ZWO ASI294MC-Pro EXP: 120sec Gain:250 cooling: -19.8deg
かみのけ座 M64 黒眼銀河
DATA: 2022/5/4 23h28m ZWO ASI294MC-Pro EXP: 120sec Gain:250 cooling: -19.8deg
おおぐま座 M101 回転花火銀河
DATA: 2022/5/4 24h12m ZWO ASI294MC-Pro EXP: 120sec Gain:250 cooling: -19.8deg
いて座 M8 干潟星雲 (ここからは初夏から夏の天体です)
DATA: 2022/5/4 24h45m ZWO ASI294MC-Pro EXP: 120sec Gain:250 cooling: -19.8deg
いて座 M20 三裂星雲
DATA: 2022/5/4 25h03m ZWO ASI294MC-Pro EXP: 120sec Gain:250 cooling: -20.6deg
はくちょう座 NGC6992 網状星雲
この星雲は数万年前の超新星爆発の残骸で、いまでもガスが高速で広がっている、と言われています。
DATA: 2022/5/4 26h14m ZWO ASI294MC-Pro EXP: 180sec Gain:250 cooling: -19.8deg
他の天体の露出時間は120秒ですが、この網状星雲は淡いため180秒必要でした。光害が無く限りなく澄んだ漆黒の夜空でぜひ撮影してみたい天体です。
以下は撮影の様子です
撮影をした日は春霞はあるものの良い天気でした。庭にはまだチューリップや水仙が咲いていました。その頃はツバメがまだ卵を抱いていましたが、その卵は無事孵り
先日5羽とも大空へ飛んでいきました。 時の流れは速いです。