ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

久しぶりのベッドとヘッドマウントディスプレイ ~ 近隣トラブルシリーズ 完結編 ~

2013年11月06日 | 日々の出来事

 11月1日(金)の昼過ぎに、仕事中の私の上着の左胸のポケットに入っていた携帯電話が震えました(マナーモードのため)。携帯電話のディスプレイには『非通知』の文字が表示されていました。
 いつもは相手が非通知の場合は電話に出ないのですが、「今日、電話をかけてくるならばあの人だな。」と心当たりがあったので電話に出ました。予想通り電話をかけてきた相手は私が住むアパートの管理会社の社長さん(以下:大家さん)でした。そして、大家さんが発したのは、

 「今日、〇〇号室の人が退去しました。長い間、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」

と言う言葉でした。こうして、2012年の3月から今年の10月末まで続いた『最も安心できなくて緊張状態が続く場所は自宅』と言う異常な状態から私は解放されました。これで私の最大の悩み事が消滅しました。長い約1年半でしたね。自宅は心と身体を安心して休める場所でないといけません。


 と言う事で、今回は、2012年3月8日、2012年9月17日、2013年4月7日の記事と続いた『近隣トラブルシリーズ』の完結編です。
 尚、今回の記事には、いつもは本ブログではなるべく使わないようにしている『殺す』とか『死ね』とかの嫌な言葉が数多く出てきますが、客観的な事実を記述するために今回は使用しているだけです。私の精神がダークサイドに持っていかれて荒んでしまった訳ではありませんので、その点はご了承ください。


 さて、約1年半、私や他のアパートの住人達を悩ましたのは、今回アパートを退去した住人が行なってきた以下の行為です。ほとんどが夜中(23時~4時くらい)に行われていました。頻度は平均すれば週に1回程度です。この住人は昼間は咳の音くらいしか出さないので、「本当に人が住んでいるのかなぁ。」と思うくらいに静かなんですけどね。

 ・「てめぇ~殺すぞ!!。」とか「死ね!!、死ね!!、死ね!!。」等の暴力的な言葉を大声で叫ぶ。
 ・「ヤクザをなめるな!!。」とか「コンビニ強盗だぞ!!。」等の人を脅す言葉を大声で叫ぶ。
 ・大声で笑ったり、自分の身の上話を大声で話す。
 ・大声で歌う。
 ・壁や床やドアを、「ドン、ドン、ドン、ドン。」と何度も何度も連打する。
 ・ラジオを大きな音量でかけ、気に入った歌は自分も歌う。

 普通は大声を多少出したところで他の部屋には聞こえないと思うのですが、この住人は春から秋は窓を全開にして夜を過ごしていたので、全ての声や音が丸聞こえでした。近隣の家にも聞こえていたかもしれませんね。
 その大声や騒音以上に嫌だったのが、壁や床を連打する行為です。これをやられると部屋が揺れるので寝ていても確実に目が覚めてしまいます。起こされた後に大声やラジオの音が追い打ちをかけてくるので、その後は朝まで寝れない夜になってしまいます。突然大きな音がすると心臓にも悪いですしね。

 過去の記事にも書きましたが、当初は上記の迷惑行為を行なっている相手を特定できませんでした。上下左右のどこかの部屋の住人が行なっているのだけは間違いないとは思っていたので大家さんに尋ねましたが、「心当たりはあるんですが・・・。」と明確な回答は返ってきませんでした。そして、特定できたのは、2012年の9月2日の深夜に破壊行為が行われた時です(詳細は2012年9月17日の記事を参照して下さい)。その時の警察官の事情聴取と翌日にもらった詫び状を読んで今までの迷惑行為を行なってきた相手が私の隣りの住人だと判りました。

 その時の記事には書きませんでしたが、隣りの住人が行なった破壊行為は以下の写真です。ベランダのバルコニー隔板が完全に破壊されました(写真に写っていた他の建物等の情報は削除しています)。こんな行為をする人間は滅多にいないでしょうね。当たり前の話ですが、この日から『バルコニー隔板が破壊されていないかを毎朝確認する』と言う日課が加わりました。

 

 翌日もらった詫び状の中には、「酒に酔ってハメを外した。」と言うような事が書かれていましたが、隣人は大家さんやアパートの管理人さんには、「私は酒は全く飲みません。」と言っていたようなので、その言葉を信じる事はできません。どんどんひどくなっていった深夜の迷惑行為はアルコールに酔ったものなのか、シラフで行なっていた行為なのかは今でも判りません。ただし、今年の3月に直接話をした時にも感じた『精神状態が不安定』と言うのは間違いないようです。

 『精神状態が不安定』と言うのは、夜中に叫ぶ本人の言葉や詫び状に書かれていた事から推測する事ができました。本人の言葉によると隣人は、若い時にある程度の実績を残した元プロスポーツ選手らしく、その輝かしい過去の実績と、無職の今の自分を比較するといたたまれない気持ちになってしまうようです。その結果、アルコールに手を出して暴れたり、シラフでもちょっとした事で相手にキレてしまい、人間関係がうまくいかないみたいです。過去のプライドが色々な事を邪魔しているみたいですね。この1年半はずっと部屋にこもって過ごしていたようです。

 そんな感じなので、今回の隣人トラブルには、

 (1)プロスポーツ選手のセカンドライフの問題
 (2)中高年の引きこもりの問題

が絡んでいたので、精神を病んだ経験や1年間の失業経験がある私は強い行動は行なわずに、隣人の契約期間切れを待つ事にしました(同郷ですし)。大家さんにもその旨を伝えました。

 しかし、日に日にひどくなっていく隣人の深夜の凶行は多くの人に知られる事になり、夕方から暴れて、共有スペースにゴミや割れたガラスをまき散らしたりするようになったりしたので、大家さんは契約違反で隣人にアパートから退去するように伝える事にしました。こんな住人がいたら退去者続出で商売になりませんからね。

 しかし、部屋を訪ねても出ない(インターフォンの電源は切る)、電話にも出ない、と言う完全無視体制を隣人は取ったため、大家さんは隣人と会って話をする事はできませんでした。手紙を何度も部屋のドアに貼りましたが完全無視です。同じように警察も何度か隣人の部屋を訪ねて、「〇〇さん、話を聞かせて下さい。」とドアを叩いていましたが完全に無視でしたね。部屋にいるのは判っているのですが、強行突破は出来なかったようです。家賃だけはちゃんと払っているので事件としては扱えないみたいです。管理会社や警察の無力を痛感しましたね。大家さんは隣人の生活を支援している行政にも相談に行ったみたいですが、結果は何もでなかったようです。

 そんな完全無視状態でも、深夜になると、「てめぇ~殺す、絶対殺す。死ね、死ね、死ね。」と壁をドンドン叩きながら大声で叫ぶので、隣りに住んでいる人間としてはたまったもんではありませんでした。殺傷技能を有する元プロスポーツ選手にバルコニー隔板をまた破壊されて、ベランダ越しに窓ガラスを割られて部屋に乱入されたら完全に事件になります。私は無事ではいられないでしょうね。
 ちなみに、隣人は誰に対して、「ぶっ殺す!!。」と言っているのか判らないのですが、アパートの管理人さんだけは名指しで、「あのババァぶっ殺す!!。」と叫んでいたので何かあったんでしょうね。隣人に直接クレームを言ったのは管理人さんと私だけだったので、他の住人よりも危険度は高かったのかもしれませんね。

 そう言う身の危険を感じる状況になったので、今年はずっとベランダの窓は開けずに鍵をかけたままで過ごしました。せっかく購入したのですが、耳と目を完全にふさいでしまうヘッドマウントディスプレイの使用も完全にやめました。完全に無防備な状態になるので危険すぎますからね。
 あと、隣人が夕方から暴れるようになった夏くらいからは、ベランダ越しに部屋に乱入されてもすぐに室外に逃げれるように、夜は部屋の入口の近くにマットと布団をひいて寝るようにしました。窓際に設置されているベッドで寝るのは危険すぎましたからね(窓際は隣りのラジオの音がうるさいので寝れませんし)。詳細は書けませんが、部屋に乱入された時の事を考えて、いくつかトラップを部屋に仕掛けました。


 そんな特に緊張感のある異常な生活が夏から3ヶ月近く続きましたが、冒頭に書いたように、11月1日(金)に隣人は部屋を出て行きました。隣人が最後に暴れたのは10月下旬でした。その時は、「あ~~、あ~~。」と奇声をあげながら壁を連打していました。時間は23時くらいでしたね。

 結局、大家さんは隣人とは一度も会えなかったそうです。置手紙だけが残されていたようです(内容は聞いていません)。約1年半暴れまくった隣人の部屋は、大家さんが、「想像していたよりはヒドくなかった。」と言う感じで、壁がボコボコになっていたようです。玄関の方の被害もひどかったみたいですね。
 去年もらった詫び状には、部屋を退去する時に改めて私にお詫びをする、と書かれていたのですが、私には何もなかったですね。



 以上が、約1年半続いた『近隣トラブルシリーズ』の完結編です。
 過去の記事ではボカして書いていましたが、今回のようなトラブルは『隣人トラブル』と言うのが正しい表記でしょうね。隣人が退去したので、本当の事を書くことができました。11月1日(金)の夜から久しぶりにベッドで寝ています。ヘッドマウントディスプレイも使用しました。異常な緊張感からようやく解放されました。

 ただし、私やアパートの住人や大家さんが今回体験したトラブルは、社会全体で考えると何の解決もしていません。トラブルを犯した隣人は11月1日からまた誰かの隣人になっただけです。新しい場所ですぐに暴れる事はないと思いますが、何らかの変化を自分自身に起こさない限り、また暴れ始めるでしょう。ひょっとすると、プロ選手を引退した後の隣人のセカンドライフはこの繰り返しなのかもしれませんね。

 隣人が大暴れしていた今年の夏の夕方に大声で叫んでいた言葉は、「俺が一番えらいんだぁ~!!。」です。この言葉がなぜか頭に残って消えません。なんか悲しいですね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 誕生日、そして、ブログ開設... | トップ | 実験開始から1ヶ月経過 ~... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の出来事」カテゴリの最新記事