山口県周南市大津島(おおづしま)
徳山港からフェリーで40分。高速船で20分。
ここに人間魚雷回天の基地がありました。
日本には4カ所回天の基地があり、ここは一番最初に開設されました。
大津島基地、光基地、平生基地(いずれも山口)そして大神基地。
海沿いのトンネルを抜けると回天の発射訓練基地跡があります。
トンネルには当時トロッコが走っていて
回天はトロッコで運ばれたそうです。
もともとは九三式酸素魚雷の発射試験場だったもので
右側の写真は、魚雷の発射口です。
回天は、試験場の横の海面にクレーンを使って
上げ下ろしされていたそうです。
丘の上の兵舎跡には、現在記念館が建てられており
当時の遺品や兵士の写真などが展示されています。
右は回天のレプリカですが、全長14.5m、胴体の直径1m。
当時の回天の大きさがわかるものです。
操縦席は人一人がやっと座れる広さだったそうです。
太平洋戦争末期、敗戦が色濃くなった日本で考案された
特攻兵器、人間魚雷回天…
そんな兵器があったことなど忘れ去られようとしています。
戦争など二度とあってはならない…
ほんの少しですが、回天にふれることによって
改めて平和の尊さを考えさせられたのでした。