ムカデで反省

昨日の朝のこと…
仕事場の机で作業をしていたら、

カサカサ　カサカサ

と音がする。

一旦は片付いていた私の仕事場。
いつの間にか、また資料が山積み。
あちこちに散乱している。
そんな場所にいるから

はて、どこで音がする？

カサカサ　カサカサ

その音は、ごく近い。
右斜め前方には、スキャナーを置いている。
スキャナーの上には、振込の領収書が数枚…
何の気なしに目をやると…

ひゃあ～！

１匹の大きなムカデが、その領収書の上を動いている。

カサカサ　カサカサ

10センチはある黒光りする大きなムカデ！

ど、どうする？

これが廊下やふすまの上だったら、間違いなくスリッパでたたくところ。
しかし、今回はスキャナーの上。たたくわけにはいかない！

でも、でも、このまま逃したらどこに行くかわからないし、
いつ噛まれるかわからない。
こ、こんなに大きかったら、噛まれたら相当な痛みと腫れが予想できる。
考えただけでゾッとする。
見ているだけでもゾッとするのに…

で、思わず、そばにあった天眼鏡（そんなものがそばにあったのです）をつかみ
丸いレンズのある枠の部分で、その胴体の真ん中を
ガッと押さえ込んだ。

胴体を押さえられて、のけぞるムカデ。
グッ、グッと押さえ込んでいく。
天眼鏡で、胴体が切れるわけでもなく
それ以上は進展しない…

ゲッ！どうしよう！
これ、叫んでも家人は誰も聞こえないだろう…
と思うと、一人でどうにかするしかない。

それにしても大きなムカデだ。
いったいどこから入り込んできたんだろう！？
いったいどこでこんなに大きく育ったんだろう！？

そんなことを考えながら
アッ！こ、これしかない！

思わず、ペン立てに差していたハサミを手に取ると
頭の部分をチョキーン！
で、頭がどこかに飛んで行った…
ゲッ！

頭のなくなった胴体を
天眼鏡でたたくように押さえ込む。
頭がなくなってもひっくり返っていた胴体は起き上がり
這って逃げようとする。

ゾゾッ…
おまえは、ターミネーターか！？

逃げられないように天眼鏡を重しにして
はえたたきを取りに行き、はえたたきの上に胴体を乗せて
外に放り投げ、上から踏みつけた。

終わった後に、寒気がきた。

あ、頭は？

どこに行ったんだろう！
わからないまま、今机に向かっている。

胴体があれだけ動くということは、頭のままでも噛み付くんだろうか？

まさか？！

机の上に散乱している資料…
やっぱり片付けなくては！
恐怖のムカデ体験で、反省です。

このままで、良い仕事が出来るわけでもなく…

仕事の合間に、少しずつ片付けていこう。
肝に銘じました。

片付けたら、どこかから頭が出てくるのか…
考えただけでもゾッとする…
そんな昨日の朝でした。