Nonのひとりごと

大好きなお菓子のこと、グルメ、出会った寛ぎの空間、映画、仕事のことなど、私のたわいもないひとり言を綴ります

生きた証

2008-02-23 15:53:47 | 猫物語
ボクが生まれたのは多分去年の10月初め…
生まれた場所はよくわからないの。



ママは野良猫。
名前は知らない。
おばちゃんは「クロ」って呼んでた。
ママはいつもおなかすいてて
おっぱいがあんまり出なかった。

ある日、ママはボクがどんなに呼んでも
そばに来てくれなくて
ボクはずっとずっと「ママ、ママ」
って泣き続けた…

寂しくて怖くておなかもすいてママを呼んだ。
でもママは来てくれなかったの。

そして拾い上げてくれたのは
おばちゃんとおばちゃんの妹だった。
2日くらい泣いていたんだって。



ボク、おばちゃんの妹の手のひらの上でおしっこしちゃった。
いっぱいいっぱいおしっこしちゃった。
だってママがいなくておしっこが出来なかったんだもん。

おばちゃんはダンボールに大きなタオルを敷いて
ボクを入れてくれた。
おばちゃんの部屋で一晩寝たよ。

次の日、おばちゃんは猫好きのお友だちに
ボクを預けてくれた。
里親を探すんだって言ってた。
お友だちはミルクを用意してくれてて
おなかいっぱいミルクを飲んだよ。



土曜と日曜はお友だちんちで過ごして
それ以外は、お友だちもお仕事してるからって
預かってくれる人を探してくれて
ボクはいろんな人の所で過ごした。
ミルクをおなかいっぱい飲んで
嬉しかったよ。



週末はおばちゃんがお友だちの所に来て
ボクと遊んでくれたんだ。
ボクは元気でおばちゃんびっくりしてた。



そして2週間くらいして
朝、おばちゃんのお友だちのお友だちは
冷たくなってるボクを発見したんだ。

それを聞いたおばちゃんのお友だちは
おばちゃんに電話したの。
「ごめんなさい」って。
おばちゃんもお友だちも電話でオイオイ泣いたの。

お友だちは
「私が一度床に落としたから内蔵が傷ついたのかもしれん」って。

  うん。ボク落ちたけどそんなことないよ。

「落とさなかったらもっと長生きしたかもしれん」って。
 
  何でかわかんないけど、ボク苦しくなかったよ。

おばちゃんは
「あの子は幸せやったよ。たくさんの人からかわいがられて」

  うん。嬉しかったよ。楽しかったよ。幸せだったよ。

おばちゃんの妹はボクに〈ハナちゃん〉って名前を
つけてくれてたんだって後で知ったの。
ボク、男の子か女の子かわかんないままだけど
でも名前もついてて嬉しかったよ。

ボク、ほんの短い間だったけど本当に生きてて良かったよ。
おばちゃん、おばちゃんの妹、おばちゃんのお友だち、
お友だちのお友だち
みんなみんなありがとう!



おばちゃんからもありがとう!
あなたに出会えて良かったよ!

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2 コメント

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Unknown (Katie)
2008-02-24 12:50:09
温かいココロの人に会えてよかった。
精一杯、懸命に生きたんですね。
胸がいっぱいになりました。

それぞれの写真の表情、
安心しきっていいます。
特に最後の一枚の目は確かに
「ありがとう」って言ってます。

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忘れたくなかった… (Non)
2008-02-24 14:57:53
ほんのちょっとだけの出会いでしたが
ハナの生きた証を残したいと思いました。
母親のクロも生きるのに懸命で
ハナのこと忘れてると思うのです…
私たちを癒してくれたハナに感謝です。
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