我家のクリばあちゃんは御歳15歳。
人間でいうと、76歳。
私たちよりずっと後に生まれたのに、
いつの間にか私たちを追い越してしまいました。
とにかく彼女は、小心者。
家族以外の人やネコを一切寄せ付けません。
遠くにも遊びに行きません。
我家には外ネコのべべとホニャ(それぞれ2歳)がいますが
最近、その2匹にも慣れてきて、
特に何となく雰囲気が似ているホニャとは、ばあちゃんと孫のようです。
この夏は1日の大半を何をするでもなく外でずっと寝ていました。
出たり入ったりはするのですが、夜中に居間の電気を消すまで
家の中で過ごそうとはしませんでした。
そんなクリばあちゃんが、1週間前の夜中に勝手口の外で呼ぶのです。
あ~、やっと中に入る気になったのか…
と思い、ドアを開けて入れてあげました。
するとすぐさま、居間のテーブルの下に潜り込み
手で床の上の何かをつついているのです。
お~や、何やってんの?
と見たとたん
ゲッ
な、な、何よ
これは
よーく見ると、それはかなり小さいのですが
れっきとした
ヘビなんです
ひえ~
なんで、ヘビなんか捕まえてくるのよ~
クリは遊びだけど、小ヘビは必死に逃げようとチョロチョロ動き回ります。
これがどこか家具の隅にでも入り込んだら大変と思うんですが
手でつかむ勇気はないし、ティッシュでもつかむ勇気はないし…
ちょうど妹が入って来たので、見張りを頼んで
急いで外に火ばさみを取りに行きました。
そして、小ヘビをつかみ、外に逃がしてやりました。
何でまたヘビなんか捕まえてくるんやろう?
妹曰く
「狩猟本能や。この前はネズミを捕まえてきて
かあさんが大騒動やったよ、自慢したいんや。クリは…」
ということは、褒めてやらんといけん?
「うん」
とうなずく妹。
わあ、クリちゃん、お利口やなあ。
エラいなあ。
と言いながら、なぜなぜしてあげたのでした。
でも心の中では
お願い!もう獲物は持って帰らんで