マンションの花壇に小さなバラが一輪。どうやら先遅れたらしい!
毎週木曜日連載中の『おじさん図鑑』が面白くて、毎週必ず読んでいる。前回の「究極の選 極楽は退屈、刺激的な地獄へ」にちょっと考えさせられた。
久しぶりの寄り合いで、無信心のおじさんが、こんな話題を持ち出した。「地獄、極楽って言うよね。この世とおさらばしたら、どっちに行きたい?」 みな「ウーン」と考え込んでいた中に、Sが果敢に選択に挑んだ。「俺はとうぜん極楽だ。だって考えても見ろよ。この世は地獄じゃないか。死んでからまた地獄に行くなんてごめん被りたいね」
Sに非難が集中した。「おまえなぁ、夫婦共々健康で仲良し、2人の子どもも所帯を持って、孫もいる。生活も豊かだ。それのどこが地獄だよ」「いやいや、この世は地獄というのは一般論。実際は災害、事件、戦争だって起きてるし…」「ワシが言いたいのは、たとえば極楽ってさ、常に芳香が漂っていて、暑くも寒くもなく、思い煩うことも一切ない。病気も貧困も不倫もないんだって。だから退屈でたまらないような気がするんだ。その点、地獄は刺激的だぞ。苦悶苦闘の連続で、鬼に追い回され、何度も死ぬ目に遭うんだ。それが未来永劫続く」「地獄の沙汰も金次第だしな。この世も同じだ」 罰当たりの面々、評議一決。“地獄行き”。
一般的に、日ごろの行いの良い人は極楽へ、行いの悪い人は地獄へ、といわれる。ならば私は選択するまでもなく “地獄行き”だろう。別に人から後ろ指をさされるような悪いことはしていない。人に迷惑をかけて困らせたこともない。だがこれといって人の役に立つことをした覚えもない。むしろ自分さえよければという自己中心的な生き方をしてきたから、今では社会のお邪魔虫となっている。
私はいわゆる「宮仕え」をしたことがない。今で言う「フリーランサー」かな? ご存知だと思うが、フリーランサーとは会社や団体などに所属せず、仕事ごとの契約を受けて所得を得ている人のことである。私はフリーランサーだが、ほぼ仕事先が決まっていたから青色申告を申請、承認されて「個人事業主」となった。
フリーランスは不安定だから、たえず仕事の心配が付いて回る。だが頑張れば頑張るだけ自分の稼ぎとなる。マイペースで仕事をし、時間を捻出して旅行へもよく行った。65歳で廃業届を出すまで、フリーランスで「個人事業主」を続けられたというのは幸運だったと思う。
わりと順調な人生だったと思うが、退屈するほど楽な人生でもなかった。14年前に当地へ越してきて、仕事もせず自由気ままに過ごした日々が極楽のようにも…。だから地獄へ行くことになってもいいと思う。
地獄では「苦悶苦闘の連続で、鬼に追い回され、何度も死ぬ目に遭う。それが未来永劫続く」って、地獄には寿命というものはないのかな?
こんな物語を描く。地獄では、現世と違って世間体を取り繕うことも、誰に気兼ねすることもない。ならばしたい放題してやろうか。鬼と対決して、地獄の門番の役目を奪ってやる。そして三途の川を渡ってくる人たちが極楽と地獄への別れ道にきたとき、「あなたは極楽へ」「お前は地獄だ」と私の裁量で振り分けてやる。そしたら閻魔さまは烈火のごとく怒り、火あぶりの刑にされるだろうネ。ひと思い死ねるならそれもよかろう。地獄へ行ってまで長生きしたくないもんネッ!
私も この年になって自分の人生を 振り返ることが多くなりました
基本 お友達 親兄弟 手を差し伸べてくれた いろんな人たち たまには ショックを受ける出来事もありましたがそれも 私の 人生のひとくくりと理解 しています
普通に育ってくれた娘 そして 連れ合い 大きな病気を 経験して 何に感謝をしていいのかわからないぐらいありがたい日常を送れる喜び
認知症と呆けがと一緒に来ている 最近ですが
健康に暮らせて行けるのなら
もう少し長生きしてみたいと思う今日この頃です
★うららさま
巳年は小金に苦労しないと言われます。私も豊かではなかったけど、借金とは無縁だったことが幸いでした。多くの経験もしたし、まあまあ面白おかしく暮らしたと思います。あとは地獄の鬼との一戦を楽しみに、なんて馬鹿なことを考えてお迎えが来るのを待っています。能天気なババです。