購入した年月が思い出せないほど古い電気こたつ。こたつの裏をみると“1992年製”とある。えっ、22年も使っていたの? 当時流行っていたナショナル社製の家具調こたつで、値段が高かったことは覚えている。昔は「家電はナショナル」と言われたほどだから、品質はたしかだった。うちもずっとナショナル製品だったが、運が良かったのか、故障を理由に買い換えたという製品はない。
このこたつも22年間故障なし。壊れるまで使うつもりだったけど、やっぱり新しいのが欲しくなって、早速、ネットで検索。昨今のこたつはデザインがおしゃれである。
これまでのこたつは丸くて太い足、天板も丸みを帯びていたが、今度のこたつは全体的に角ばったシンプルなデザインが気に入った。天板は木目で色は少し薄めのブラウン、天然木の突板でカドに少し丸みがついている。ヒーターは薄型の石英管ヒーター、温度調節は温調ツマミ無段階可変式、手元スイッチあり。本体には温度ヒューズ、コードには電流ヒューズ内臓で二重の安心設計だとか。温度は一番弱でほんわか暖かくて気持ちいい。
ついでに、こたつ布団も買った。今はやりの省スペース布団で、厚みがない分場所をとらないのがいい。普通の布団より薄いので中掛け毛布を使用している。
驚くなかれ、豹柄である。豹柄といえば“大阪のおばちゃん”が好む色柄だそうだが、今までこんなにぎやかな柄の布団は買ったことがないので、決めるのにだいぶ悩んだ。それに、この製品を売っているサイトは「即姫空間」といって、色や柄が華やかで、デザインも可愛らしいものや奇抜なものばかりの、若いお嬢さんが対象のネットショップである。ババには縁のないサイトなので、購入するのに少々勇気がいった。
部屋のイメージチェンジがしたくてこれに決めたのだが、現品を見るまでは不安だった。もしダメなら買い換えてもいいや、とまで悩んだ末の決断だったが、ちょっと意外性を楽しむにはこれくらいにぎやかなのもいいかなって、まあまあ気に入っている。
こんなにぎやかな柄は初めてだと思っていたが、気付かないだけで他にもあった。スイミングに行くときに水着やバスタオルなどを入れる手提げバッグである。
最初のは小さくてよく分からないが、「ミッキーとミニー」の色々なポーズの柄である。
次のは、黒字に黄色でアルファベットが描かれている。これを見たスイミングの友人から「阪神タイガースのトラカラーだね」と言われた。
最後のは一目瞭然、誰が見ても「シマウマ」柄である。どれも意識して買ったわけではないのに、気付いてみればどれも動物の柄ばかり。それに色柄も派手目、私って、こういうジャンルも嫌いではなかったんだ。
この年になると、いくら化粧して着飾っても老いは隠せない。派手な色柄の洋服など気恥ずかしくて着られない。だからだろうか、あまり人目につかないところで少しくらいの色気を、なーんてネ。これは老いへの最後の抵抗でもあるのかな?
あまり出歩くのが好きではないババ。とにかく家に居るのが一番好きというババだから、家の中は居心地がいいようにしたい。これで寒くなればますます“引きこもりババ”になるだろうネ。
新しいこたつの長い寿命をお祈りしています。
出かけるのが億劫でもこんなに素敵な持ち物一杯で若い人に遅れは取っていないアピールが心強いですね。
今冬の若者の間ではS30年代に流行った体型、柄、生地
デザインが好まれているとか。確かになんだかダサい!売れ行きを心配してる老女です。{
ネットで何でも手に入る便利のよさに、「ジャスト ルッキング」というわけにはゆかず、ついついその気になってしまいます。
老い先短い身なれば耐久性より安価で見てくれのいい物に目がいきます。ネットショッピングでも価格競争が激しく、いかに安く手に入れるかですね。
ストーブもこたつも新品で、冬の用意は万端整いました。あとは正月まで寝て待て、というところです。
寒い北風の寒さに身も財布も震えています。